魔法先生ネギま!
0262話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ステータス一覧にあるスキルの覧。ここに表示されているスキル以外でも使える可能性があると知る事が出来たのは大きな収穫だった。後の問題は、それが俺にも適用されるか、だが。……まぁ、それはエヴァから貰った初心者用の教本を使って風なりなんなりの魔法を使ってみればいいだろう。今の問題は……
「ですから! 私にも魔法を教えて欲しいとこうしてお願いしているのではないですか」
「知らん。何で私がそんな面倒な真似をしなくちゃいけないんだ」
あやかがエヴァへとお願い……と言うか、食ってかかっている。
千鶴にしても魔法に興味があるのか、あやかの後ろで小さく頷きながらプレッシャーを放っていた。
8割程の力を取り戻したエヴァがそれでも若干押され気味なのは、そのプレッシャーが千鶴の固有技能か何かだからだろうか。
……ちなみに、千鶴のスキル覧には特に何も表示されていなかったりするが。
「オイオイ。オ前等、俺ノ事ヲ忘レテイナイカ?」
トコトコと歩きながらチャチャゼロがこちらへと近付いてくる。その手には先程の模擬戦の時に持っていた大鉈を2本持っており、手持ち無沙汰な様子で軽く振っている。
そう言えばスライムで吹っ飛ばしてそのままだったか。
「オ? オ前ガ御主人ノオ気ニ入リカ。改メテヨロシクナ。チトアノスライムヲ斬ラセロヨ」
俺の方へと視線を向け、チャチャゼロがそう言ってくる。
……この主人にして従者ありって奴だな。
いや、待て。そうすると茶々丸もいずれはこういう風になるのか?
未来の茶々丸を想像してしまい、思わず茶々丸の方を見る。
「どうかしましたか?」
小首を傾げる茶々丸。どう見てもチャチャゼロのようになるとは思えない。……と言うか、思いたくないというのが正解か。
俺のイメージ的には茶々丸はどちらかというとエヴァの従者というよりはエヴァの保護者といった印象だ。その保護者がチャチャゼロのようになったりしたら目も当てられなくなりそうだ。
「いや、何でもない」
頭の中に湧き上がったお馬鹿な妄想を振り払い、あやか達の方へと近付いていく。
「エヴァ。攻撃魔法はともかくとして、俺の事情に巻き込まれてしまったんだ。防御魔法くらいは教えてやってくれると助かるんだが」
この麻帆良学園の学園長である近右衛門は信頼に値する人物だろう。その側近的立場にあるらしい高畑にしても同様だ。また、目の前にいる小さな吸血鬼――と言っても身長的には俺と同じくらいだが――は魔法使いの中では一番信頼してはいる。だが、ここは魔法使いの『組織』なのだ。なら、トップ以外で暴走する相手が出て来かねない。
念動力が一般的だった世界に転生した俺にしてみれば、魔法の秘匿義務? 何それ、美味しいの? という感じだが、麻帆良に
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ