魔法先生ネギま!
0262話
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存在する関東魔法協会という魔法使い達の組織である以上は必ずタカ派と呼ばれる者達がいるだろう。そして、そういう人物に限って声がでかく、それなりの権力を持っている事が多いのだ。そうなると、そのタカ派が魔法を知った一般人であるあやかや千鶴にちょっかいを掛けてくる可能性も捨てきれない。
聞いた話によると、あやかの実家である雪広財閥にしろ千鶴の実家である那波重工にしろ、かなりの権力を持っているし少なからずこの麻帆良学園に寄付をしているらしい。それでもそれはあくまでも表の出来事であり、この世界では裏の存在である魔法使い達にとって手出しを躊躇する理由になるかどうかは微妙な所だ。
そして、いざちょっかいを掛けられた時にあやかにせよ千鶴にせよ己の身を守る……とまでは行かなくても、せめて俺の所まで逃げ切れる程度の実力を持っていればある程度は安心出来る。
「……しょうがない、ほれ」
俺をじっと見ながら何かを考えていたエヴァだったが、大きく溜息を吐くと懐から初心者用の杖を2本取り出してあやかと千鶴へと投げ渡す。
「杖はやる。魔法についても、アクセルに渡した本を読めばそれなりに理解出来るだろう。あの本を読破して、それでもまだ魔法について興味があるのなら改めて私の所へ来い。悪の中ボスくらいには鍛え上げてやっても構わん。……ただし! いいか、アクセル。これはお前に対しての貸しだからな! 後で絶対に返して貰うぞ!」
「ああ、マスター。ナイスツンデレです」
「妹ヨ、ドコデソンナ言葉ヲ覚エタンダ?」
「超が持っていた漫画で学習しました」
「ええい、そこのボケロボ! くだらない事ばかり覚えてきおって。巻いてやる!」
ツンデレ発言が気に障ったのか、エヴァがどこからかゼンマイを取り出して茶々丸の後頭部へと突き刺していた。
「ああ、そんなに回されては困ります」
「……あの、アクセル君。迷惑を掛けてしまいましたか?」
すでにいつものやり取りと化しているエヴァと茶々丸の主従漫才を聞いていると、背後から声が掛けられる。
声のした方へと振り向くと、そこにはどこか申し訳なさそうな表情をしたあやかと千鶴が立っていた。どうやらエヴァが言っていた俺への借りというのが引っ掛かっているらしい。
「気にするな。アレは恐らくエヴァ特有の照れ隠しとかその辺だろう」
正直、茶々丸とじゃれ合っている姿を見ている分にはとても600年を生きてきた吸血鬼には見えない。
……まぁ、俺がアインストという桁外れの化け物の存在を知っているからこそ、それ程のプレッシャーを感じないのかもしれないが。
「それはともかく折角魔法の杖を貰ったんだ。せめて何かあった時には自分の身を守れるくらいにはしておいてくれ」
空間倉庫のリストを脳裏に展開し、昨日エヴァから貰
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