暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の十字架
〜It works togetherA〜
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小さな、か細い声が聞こえた

「あのお魚、強いね」

「ん?どっちがだ?」

ミラは指をさした

「追いかけているほう」

俺はもう一度魚を見た。・・・どちらかと言うと、前を泳ぐ魚に追いつけないか弱い存在に見えた

「だって、自分の力不足をわかってもあきらめないで追いかけ続けてる。とっても強いわよ?」

「・・・そうかもな」

ゆっくりと歩きながらいろんな魚を見た。足が生えている魚。体内のほとんどが水で出来ている海月・・・
どの生き物に対してもミラは興味津津で特にペンギンを気に行った
魚・・・じゃないがペンギンのコーナーが一番人気だった。所為もあり、ミラとはぐれた

「ったく、どこだ?」

ミラの髪はよく目立つ。人さえいなければにおいで居場所が分かるがここは人がおおすぎる

「ミラー!」

声をあげるが返事はない

「ん・・・?」

少し離れたところに何やらおかしな集団が見えた。決して身なりがおかしい訳でなく、集まり方が変なのだ。まるで誰かを囲むような・・・

「ってミラ!?」

囲まれていたのはミラだった

「面倒事かよ・・・」

俺はその集団に向かった



「なぁ、いいじゃねぇか?」

「いや!」

「ったくぅ久々の上玉、簡単に逃がすなよぉ」

ゲスだな
俺は一人のごろつきの肩をつかんだ

「アァ!?」

「悪い。そいつ俺の連れだ」

すると周りの男は汚い笑いをあげた

「おいおいおいおい!ナイト気どりかぁ?」

「やめとけよ、おれら闇ギルド狩人の巣に盾つくなっての」

肩の紋章をちらちらとわざとらしく見せて薄気味悪く笑う
俺はため息をついて手を離した

「いまさらおびえてもおせぇんだよ!」

俺がつかんでいた男が黄色い炎で殴りかかってくる

「ざこ、が」

その拳を左手で受け止め、即座にみぞおちに拳を叩き込む
巨体が沈む

「な、舐めやがってー!」

「先に舐めたのはそっちじゃない」

俺の登場で落ち着いたのかミラが呆れた表情だ

「貴様らに魔法はもったいないな」

蹴りを避け逆に蹴りを見舞う。振り上げた足はそのまま垂直に振りおろされ、一人を屠る
背後からフックが来るが、風の動きでばればれだ。しゃがんでかわし、振り向きざまにアッパーを繰り出す。顎を揺らして脳震盪を起こす
そいつの腹を蹴り、ムーンサルト。そして背後の男を沈めた

「・・・まだやるか?」

地味に魔力を放出し殺気として見せつける

「ひ!」

腰を抜かしつつ残った男たちは仲間を引きずりながら逃げて行った

「ふぅ・・・ミラけがねぇか?」

「大丈夫。ごめんなさい」

なぜあやまる?

「だっ
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