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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第十五幕 「学園最強の変人達の末路」
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だから一騎打ちを?」
「ああ。勝ったら“ユウへの勧誘活動を止めさせて、ユウ自身の意志で部活動を決められるよう保護して欲しい”って頼むつもりだった」
「・・・・・・」

この人は馬鹿だ。それだけは間違いない。この一件でどれだけ人間に迷惑をかけたかも分からない。それでも、彼が弟のために行動を起こしたことも間違いない。そして――それは本人なりにしっかり弟の事を案じての行動だったことは、もはや疑うまでもない。まったくこの人は・・・そんなことを言われたら怒るに怒れないじゃないか。


「・・・そういう事なら普通に頼んでくれれば引き受けたのに・・・ねぇ?」
「ここの会長は根性捻くれてるって聞いてたからな。

 ついでにやたら強いとも聞いたからこの機会に是非手合わせしてみたくなって・・・」



・・・・・・・・・



「・・・・・・・・・・・・なるほどなるほど。つまりこんな騒ぎにしたのは結局のところ兄さんのごく個人的な事情だった訳だ・・・フーン?」
「あ、いや、ちち違うぞ?この方が後腐れないとかいろいろ考えての事だぞ?」
「へー。そう」
「そんなジト目で見ないでくれ!」

ちょっと感動した僕が馬鹿だった。結局のところこの兄は馬鹿で戦闘狂で、自分の都合のいい訳に弟の事を持ち出していたわけだ。みるみる内に兄さんの顔が青ざめていく。そうだ、自分の行ったことの愚かさを存分に思い知るがいい。握りこぶしに有らん限りの力を込め、ユウは叫びながら盛大にそれを振り抜いた。

「兄さんの・・・大馬鹿やろぉ〜〜〜〜!!!」
「ぎゃぁぁぁ!待って話を聞いはぐべびほぼ!?」

その後、ジョウはその身勝手な行動についてを、楯無は(立場的には)一般生徒相手に殺人技を使おうとしたことを延々と説教され、その説教は就寝時間直前まで続いた上に翌日に反省文まで提出させられたという・・・


「大体兄さんは昔から身の振り方というものをくどくどくど・・・ちょっと楯無さん!?貴方もですよ!!」
「更識家当主のくせにそうやって個人的な感情で動いてくどくどくど・・・ちゃんと話聞いてる?」

「「ゴメンなさいもうしません許してくださーい!!」」

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