大狩流派祭 番外編
一回戦第七試合青葉女子学園vs上越高等学校
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
出すわけがないじゃない。
「隊長。監督から無線です。」
監督から。
と言うことはろくでもないことなんだよね。
「すぐに出るよ。」
珍しい。
監督が試合直前に連絡をよこすなんて。
多分だけど重要な事なんだろう。
私には予想がつかないけど。
試合よりも優先することってなんなんだろう。
「涼冷です。どうしたんですか監督?」
「実は今日の試合は・・・」
『本日は第一回戦第七試合、第八試合です。』
すこしの間が空き、
『本日は棄権が一校有ります。今から呼ぶ学校は勝利校記録にサインをしに来てください。』
私たちの隣には上越高校がいるから棄権はない。
そう思っていました。
『青葉女子学園。隊長は本部に来てください。』
えっ。
いま、青葉女子学園って言ったよね。
なんで?
だって隣に上越高校いるじゃん。
せっかく来たんだから試合やりたいのに。
「良かったですね。これはこれで運が良いのではないでしょうか。」
他の人からすればよかったのであろうけど私的にはかなりがっかりだよ。
だって強豪校だよ、名門なんだよ。
そんな学校と試合できる回数なんて限られているのに。
それにここで負けても青葉女子学園としては成長するとも考えていたのに。
「伊達隊長。早く行かないと本部が困っていると思いますよ。今日はこのあとに第八試合も有るのですから。」
星見さんは嬉しそうだよ。
試合できなかった事は悲しくないのかな。
でも星見さんが言うことにも一理あるから行って来るかな。
すると隣から、
「監督から電話があった時点で分かっていたけど棄権はなんか嫌だよね。」
「うん。でも私たちのくじ運が悪かったんだよ。弱い学校と当たっちゃったんだから。」
私は今の会話を聞いて頭に血がのぼってしまい上越高校の待機室に入ろうと思いました。
「ちょっとどいてくれませんか?」
横から声を掛けられて私は声を掛けられた方を向くとそこには上越高校隊長の涼冷さんがいました。
「何かご用ですか?と言っても私たちの待機室にあなたが入ってはいけないはずですよ。」
「ですがあなたの仲間がいま私たちの事を弱いと言ったのですよ。」
「それはすみません。あとで叱っておきます。」
この人は普通なんだ。
「でも、」
えっ、でも?
「あなた方が私たちのよりも弱いのは事実ですから。言われたくなければ私たちと同じくらいの成績を残すことですね。」
と中に入っていく涼冷さん。
鍵を閉められてしまい中には入れず、私は仕方がなく本部にサインをしに行きました。
そして私が戻ってくるともう上越高校は全員帰った後で私はとてもいらいらしました。
そして私は心のなかで思いました。
絶対見返してやる。と。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ