暁 〜小説投稿サイト〜
新機動戦記ガンダムW -星間戦争記-
勝利と平和 〜裏切の翼編〜
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
イノ!今は命令に従って退くべきだ」
シリウスが動けなくなったベテルギウスを抱えて飛び立った。それに続いて、プロキオンも高速移動形態に変形して飛び立った。

退()ったか…」
多重火器のMSのパイロット、トリントンが口を開いた。
「何がガンダムキラーだ、馬鹿と女だけだった…!」
不満げに行く当ても無い怒りを言葉に込め呟いたのは、両腕に龍を纏ったMSのパイロット、五神だった。
「俺はなかなかいい腕してると思うぜ」
「デュアルは何もしてないけどね」
陽気な声に涼しい声がつっこむ。会話を交わしていたのは、デュアルとクアトロだった。
「お前たち…まさか…」
サユイラは交わされる会話を聞き、通信を入れた。
「兄さん」
「久しぶりだね」
フアラとクアトロがそれに答える。
「6人兄弟全員、やっとそろった」
フアラがガンダムのパイロットたちの正体を明かす。
「お前たち…」
サユイラは映像通信に切り替え、仮面に手をかけた。
「6年と41日ぶりだな」

地球圏最外縁部・X18ポイント・廃棄資源衛星群にマグネティックサンドストームでカムフラージュされた廃棄資源衛星があった。その資源衛星は元々、MS製造のしていて、内部には大型の工場がある。
そんな大型の廃棄工場に3人の初老の男と2人の青年がいた。
「どう?システムの方は」
モニターを覗き込んでいた銀髪の男が、コントロールパネルを操作していた白髪混じりの茶色い前髪が右目を隠している細身の学者タイプの男に声をかけた。
「行けるな」
モニターに羅列する文字をみて答えると、後ろで回線をいじっていた、ツヤのある黒髪の中国系の男が、青年の方を向き、口を開いた。
「始めるぞ…デュオ・マックスウェル、トロワ・フォボス、後は頼んだ」
後頭部からのびた三つ編みが特徴的な、長い黒コートの青年が閉じていた目を開いた。
「行くぞトロワ、久しぶりの任務だ」
「あぁ」
それに答えた青年は、長い前髪が特徴的な落ち着いた立ち居振る舞いで、静かに歩きだした。

地球圏最外縁部・Z21ポイントの廃棄衛星に3機白い戦闘機と10機の黒い戦闘機が発進のポジションについていた。
「作戦開始」
深くかぶったフードから出した長い鮮やかな緑色の髪を揺らし、冷たい淡々とした声で指示を下したその人は、目つきこそ鋭く、しっかりしているものの、どこか女らしさを感じる長身の女だった。
「了解した」
全身を黒いコートで包み、フードを深くかぶった少年が冷たい声で答えた。
「任務―開始…か」
白髪のショートヘアの上に、ラフにフードをかぶった少女が遠くを見つめながら呟いた。
全員の発進準備を確認した緑髪の女が冷たい声で声をかけた。
「カゲロウ、出るぞ」

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ