勝利と平和 〜裏切の翼編〜
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フアラはウイングオメガにビームサーベルを構えさせた。
「中止すると思う?」
口を開いたのはデイノだった。
「了解した、では、こちらも全力で行く」
「無理無理、ガンダムじゃ勝てないって」
ジョニーが即答すると、3機はバーニアに点火させた。
「コードC―315…01から全機…『連夜の舞踏会』だ」
フアラはマイクに向かって何かを言った。
「いくぜぇ!!」
「りょーかーい!」
「プラン通りに」
ガンダムキラーが突っ込んできた。
「来るぞ!!」
サユイラはエピオンUに抜刀させた。
「大丈夫だ、兄さん、当たらない」
「何!?」
ベテルギウスが拳をウイングオメガに向けた。
突然、暗闇の海に閃光が走った。それは1点で重なり、Xを描いた。
気づくと、ベテルギウスは頭部と右腕を切断されていた。
「な…ッ」
動揺するフィニチアの耳に涼しげな声が入ってきた。
「武器を捨てて投降しろ…命まで奪おうとは言わない」
通信してきた機体は三日月刀を2本構え、砂嵐のようなものに覆われている。
「かまわねぇ!!いぃくぜぇぇ!!」
シリウスはショルダーパックが開き、4基のミサイルを放った。
だが、それはあっという間に消滅し、爆風の中から10基近い数のミサイルが飛んできた。
「こちらの戦力を把握する前に行動を起こすべきではなかった」
肩と脚のミサイルパックを全開にしたその機体は、鮮やかなオレンジと赤に塗装されていて、両手にはシールドと連結したガトリングガンがある多重火器のMSだった。
「レーダーには何も映ってねぇってのに…ッ!!」
デイノがコントロールパネルを叩きながら状況確認をしていると、深緑の龍が右腕を噛み千切った。
「俺の名は五神・ウィンクラフト」
龍を両手に装備したその機体は、装甲が中国風の甲冑を模していて、全身が深緑に塗装されていた。
ガンダムキラーが損傷を受け、立ち直りを試みているとき、真上に怪しく輝く月にMSの影が現れた。それは、大鎌を持ち、周囲につららのようなビットを展開したまるで死神のような機体だった。
「そろそろ終わらせようぜ、この舞踏、もう飽きちまったぜ」
悪戯に響くその声は姿に似合わず明るかった。
「行くぜ相棒!!」
途端、周囲のビットの内、一回り大きな2つが鎌のような形にビームを放った。3本の大鎌を回転させ、死神はオルシリーズに威嚇をかけた。
「ガンダム…!!」
フィニチアがようやく現れた多数のMSの正体に気づき、グリップを握る。
直後、ガンダムキラーのコックピットにヒイロの声が響いた。
「退け、ガンダムキラー」
「し、しかし」
「『カゲロウ』が動いた、火星への進行を阻止するつもりだろう」
「反乱分子がッ!!」
「落ち着けデ
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