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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第十四幕 「学園最強の変人達のキョウダイ」
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た愚痴もだんだん他人事と思えなくなり、気が付けば話に自分から参加していた。初対面の人間とここまでお喋りに熱中したのは初めてだった。そして、その話題は自分のキョウダイの事ばかり。嫌いになったのではない、なったつもりだったのだ。やはり、世界でたった二人の姉妹なのに離れているなんて寂しすぎる。
「私は、お姉ちゃんと仲は良くない。でも・・・お姉ちゃんと仲良くしたいって思う自分もいる」
自分から避けておいて今更虫のいい事を、と自分でも思う。思い返せば、姉が時々しか構ってくれなかったのは更識の仕事だけではなく私が避けていたせいで距離を測りかねていたのではないかとさえ思う。今まで鬱陶しいとさえ思っていたちょっかいが止んだことがなかったのがいい証拠だ。興味もない相手にあれこれ世話を焼く人間なんていない。
でも、今更何といえばいいだろうか?元々人付き合いの得意なほうではない簪は姉にどう接すればいいか、皆目見当もつかなかった。無意識に、話し相手のユウの顔を見る。自分に助言を求めていると解釈したユウは優しい口調で語りだす。
「どうするかはあまり重要じゃないよ。先ずは話しかける!それさえできれば後は何とでもなる・・・
って、ちょっと強引かなこれは?えっとね・・・まず、簪ちゃんは今までお姉さんを避けてたんだよね?」
「・・・うん」
「ならまずはそれを謝ろう。勿論ちゃんと避けてた理由も説明してね?それで謝ったら、今度は本当はどうしたかったかをちゃんと言おう。それだけ言えればきっと二人は今よりいい関係になれると思う」
「駄目、だったら・・・?」
「その時は僕も一緒に頼み込む。それで駄目なら他の人もつれて頼み込む。兄さんもクラスメートの皆も、それで駄目なら近所の知り合いや先生なんかも連れて、どんどん増やして逆に困らせるっていうのもいいかな?はははは」
「そ、それは流石に・・・」
「・・・大丈夫だよ、むしろお姉さんの方がそれを待ってるかもよ?
似てないようでも、案外そういう所は似てるものさ」
経験者かく語りき、ってね?そう言ってユウはにっこり笑う。その笑顔が、簪にとっては何処までも眩しかった。それは自分にないものを持っている相手への羨望ではなく、背中をそっと押してくれる優しさを感じさせる笑みだった。
・・・付け加えるなら、元々童顔気味ではあるが美少年であるユウの笑顔はそれとはまったく別の効果も生みだしていたのだが、幸い簪はそれに気づいていなかった・・・あくまでも今の段階ではまだ。
そして幸せな時間には必ず終わりが来るように、二人のおしゃべりも終わりを迎える時が来る。
「あの・・・いい感じの所悪いけど、君たち残間くんと更識さんだよね?」
「え?いやいい感じって別にそんなことは・・・」
「・・・あなたは確か、フランスの代
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