7話 一条 京介side
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いと思ったことはない、それだけいい親友に恵まれていたという事だろう。
「……強いんやね、私なんて寂しくてしゃあないんに」
だというのに八神は何を勘違いしたのやら、俺には到底似合わない評価を出した。
「強くなんてないって、俺はただ単に人間としてどこか破綻しているだけ。寂しいと感じる八神がまともなんだよ」
「破綻ってそんな言い方」
「事実だからしょうがない、まあそんな飯がまずくなる話は置いとこうじゃない」
半ばかぶせるようにして八神の言葉を遮ることで、話を打ち切る。
八神も納得はしてないようだが、渋々頷いた。
「そういやさ、俺の服ってどうなってんだっけ?」
流石に八神の服を着たままってわけにいかないしな、ていうかパジャマだし。
「あー、それなんやけどまだ乾いとらへんかったわ」
「まじすか……、このままじゃ俺は八神のパジャマで家に帰ることになってしまうのか!?」
「ならんわ!!」
ちょっと脳内でシュミレートしてみよう。
八神家から出るwith八神パジャマ。
↓
家の場所わからない。(そもそもあるの?)
↓
道に迷う。
↓
昨日の変態どもに見つかる。(無限わき)
↓
や・ら・な・い・か?
↓
アッーーー!!
恐ろしすぎる!!
ていうか新たな問題点が見つかるとは、俺の家ってどこにあるんだろうな?
最初目が覚めたの河原だし、その後は変態どもから逃げるために必死に走ってきたしな。
「人の話聞かんかい!」
「げふっ!!」
八神の鋭いツッコミがわき腹に突き刺さり、口からおかしな音が飛び出した。
因みに今更だが八神は何故か俺の真隣で朝食をとっていた。
「服やったら他の貸すから心配せんでええって」
「………女物?」
「ええやん似合うんやし」
「似合うからよけいに嫌なんだよバカァ!!」
中学、高校と女装コンテストに強制的に出されて毎年ダントツ優勝とか黒歴史をほじくり返されるんだよ!
あ、だめだもう立ち直れそうにない、部屋の隅もといスミスに行こう。
「あ〜、ごめんごめんちょっとからかいすぎたわ」
全身から湧き出る負のオーラを察知したのか八神が謝ってくる。
「だったら男物の服を「無いわ」……そうっすか」
現実は無情だった。
▼▼
「ほんまにそれでいいん?」
「こ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ