6話 黒木 七実side
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「心配するぐらいなら助けようとか思わねえのかよ?」
「すまないが無理だ」
「ですよねー」
何故かクロノと少し打ち解けた気がした。
「そういやお前の名前ってなんていうんだ?」
知ってるけどやはりここは下手なことをして不信感を持たれるわけにはいかず、名前を聞いておく。
「クロノ・ハラオウンだ。そっちは?」
「俺はクロキだ」
俺の名前を聞くとクロノは不可解そうな顔になった。
「日本名は姓と名前があるはずだが?」
「俺名前の方嫌いなんだよ」
七実とか何だよ明らかに女じゃねえか。
だから2人にも名字で呼ぶように言ってるしな、まあ五也はともかくキョースケは元から名字でしか人のこと呼んでないから問題なかったけどな。
「まあ、短いつきあいだと思うけどよろしく頼むわ」
「短いか……、そうなるのは難しいと思うけどね」
え? 何そのフラグ発言。
▼▼
はい、見事に巻き込まれフラグでした。
クロノ曰く現在アースラはロストロギア回収のためにとある世界に、停泊(?)中らしい。
まあここまでは問題ないだろう、実際地球に来たのだって似たような理由だったはずだ。
問題はそのロストロギアのほうだった。
面倒なんで端的に纏めると、リアルバイオハザード的な。
ちゃんと滅びきった世界だったらしく、幸か不幸か死体しかなかったらしい。
まあ少なくとも局員達には地獄だろう。
クロノ曰く肌はグズグズに腐り落ち、ところどころ白い骨をのぞかせ、全身から腐臭をまき散らしながらリアルな腐った死体が近づいてくるとか。
まあしかも残念なことに現実は無情らしく、体にいくら魔力弾を打ち込もうが吹き飛ばそうが何度でも立ち上がり。
もういっその事死体だからということで殺傷設定で頭を打ち抜きもしたらしいが、一体どうやって動いてるのかそれでも襲いかかって来るという悪夢。
時には腕のみとかが地面をはいずってきたとか。
そんなこんなでロストロギアに的を絞って探してるらしいけど、ロストロギアの反応は全ゾンビからも出てるらしく捜査は難航中だとか。
まあ、現在は空を飛べる奴等で空中から、ゾンビを凍らせれるクロノが地道に凍らせながら探してるらしい。
そしてその後のクロノの愚痴は聞き流した。
「どーすっかねえ」
どうしようもねえけどさ。
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