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恋姫〜如水伝〜
十七話
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送る」
「わかったわ。それと、先鋒に加わるのだから、他の所の兵を割いて、あなたの軍の数を増やすわ。気をつけて行って来なさい」
「ああ、曹操軍の名に恥じない戦いをしてこよう」

如水は自身の軍と春蘭、秋蘭からの加勢された軍、合計四万二千を連れ、公孫賛の陣に向かった。

公孫賛陣地

如水が向かうとすでに、劉備は来ており二人は軍議を始めていた様だった。
「公孫賛殿。我が主、曹操の命によって先鋒の加勢に参りました。黒田と申す者ですどうか御面会下さい」
如水がそういうと公孫賛、劉備が出て来た。
「良く来てくれた、曹操や黒田の好意に感謝する」
「お久しぶりです、黒田さん。ありがとうございます」
「いえ、私は主の指示で来ただけです、それより、軍議を始めていたみたいですが、私も参加させて頂けますか」
「もちろんだ、じゃあ、軍議を始めよう」

そう言って、如水を含め、公孫賛と劉備の軍議を始めた。
「まず、桃香の所に入っている情報だと、水関には華雄って言うのが配置されているらしい」
「数は、どれほどですか」
「よくはわからないが、重要な場所だ五、六万以上はいるだろう」
「そうですね、水関と虎牢関は重要な防衛拠点、そこを落とせば都は眼前です。用心し万全を期しましょう」
「はい、力を合わせて圧政に苦しむ人を救いましょう」
「まずは、先頭ですが、戦場視察を兼ねて騎馬兵の多い公孫賛殿に任せたいのですが。よろしいでしょうか」
「ああ、私の騎馬隊ならその役はうってつけだ、引き受けた」
「では、お願いします。劉備さん、私達は後ろから進みましょう」
「私は、白蓮ちゃんと一緒に行こうと思います」
その発言に二人は驚いた
「それは、どうでしょうか、失礼ながら劉備殿の軍は騎馬兵が少ない様です、騎兵中心の公孫賛殿と共に行軍すれば、かえって速度が落ちてしまいます。それに、私も余り騎兵を連れてきていません。私達は公孫賛殿が先陣で騎兵偵察を行ってくださる間、陣を整えた方が良いと思いますが」
「でも…、白蓮ちゃん一人じゃ心配ですし」
「桃香、黒田の言う方法で行こう。何も私が単独で攻め落とすわけじゃ無いんだ。お前は後からついて来てくれ」
その言葉に納得した劉備を見た公孫賛は騎兵を集め先陣に走っていった。如水と共に残った劉備は先陣から少し遅れて陣を整え行軍を開始した。

公孫賛が陣を去り、騎馬隊の進軍を見た如水は感嘆した。
「さすが、名高い白馬義従ですね、速さだけでなく、その行軍に乱れが無い」
「そうでしょ、白蓮ちゃんって、すごいでしょ」
「ええ、私達も遅れずに行くとしましょう」

そして、反董卓連合は進軍を開始した。

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