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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第十三幕 「スレチガイな考え」
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才”なんだ」
「・・・それじゃ分かんないよ」
「つまり、どういうことなの?」
「ん〜・・・あの人は理屈じゃないんだよなー・・・実際に見れば多分わかると思うよ。・・・で、結局どこでやるんだ?」
「う、うん。確か――」
情報を得た一夏は未だ釈然としない2人と途中で合流した箒を連れて決闘の場所・・・中庭が見える場所へと向かっていった。数分後、彼女たちは一夏の言わんとしたことを大体理解することになる。
――少し前の事・・・――
「IS学園生徒会長、更識楯無。お前は何時如何なる時でも挑戦を受け付けていると聞いた」
突如押し寄せた圧倒的な存在感と共に。突然生徒会室に現れたその男――残間承章は開口一番そう言った。
今まで更識家当主としてあらゆる“敵”と戦ってきた中で培われた経験則が告げる。この男は、強い。荒々しい猛獣でも静かに獲物を待つ狩人でもなく――そう、例えるならばそれは触れれば斬れる抜身の刀。隣にいる布仏虚の肩が震えるのが分かる。
正直、突然現れてそんなことを言うとは思わなかったからかなり驚いた。彼には仕事柄そのうち接触する気ではあったのだが、まさかあちらから出向いてくるとは。そして、これほどの
威圧感
(
プレッシャー
)
を放つとは・・・これだけの威圧感を感じたのは織斑先生に“ちょっと本気で”ちょっかいを出した時以来だろうか、と懐かしむように思い出す。
「そうよ、ジョウ君?IS学園において、生徒会長とはすなわち最強であるということ。
いつでも襲っていいし、勝てたらその者が生徒会長になる。そういうことになっているわ」
扇子を開いて口元を隠しながら、さも余裕あり気に返す。
残間承章。世界3人目の男性IS適性者。残間結章の実兄であり織斑一夏とも交友がある。性格は表裏がなく快活で、成績はどの分野においても秀でている、と下調べしたデータにはある・・・同時に重度のバトルジャンキーで試合、勝負、手合わせ、喧嘩など相手と直接的に戦う事柄を好む、ともある。
だが、単に手合わせをしに来たとは到底思えない。まさか・・・既にIS学園の“裏”を知っている?だとしたらいったいどこから情報を得たのか?
「最強だとかはどうでもいい。生徒会長になる気もない。ただ、俺が勝ったらいくつかの条件を呑んでもらう」
「・・・へぇ?ちなみに要求の内容を聞いても?」
「弟の・・・ユウに関することだ。詳しくは勝負がついた後に話す」
眉一つ動かさずにそれだけ言った。弟に関すること・・・一体何だろうか。
いくつか予測を立てることはできるが確信には至らない。
それは此処までの気迫を放ってまでする必要のあることなのか。
若しくは・・・私を試している?まさか・・・ね。彼の眼にはこちらを試すような様子も観察している様子もない。
かといって
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