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番外編:或る飛龍の物語
或る飛龍の物語《1》
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「知らん……それにしても、暇だ」
「だからうるせぇって。そんなに暇なら大鷲討伐でもして来い」
「大鷲討伐?」

 
 するとセモンは知らないのか?ああ、お前は知らないか…と呟いて、詳細を語った。


「イグシティの端っこに、ダンジョンがあるだろ」
「ああ、あれか……黒い森みたいなやつだろ」

 たしかモンスターが強力で、奥に待つボスモンスターが破格の強さでクリアができていない難攻不落のダンジョンだったはずだ。


「そうそう。で、そのダンジョンの最奥部にはHPを無限にする伝説の《黄金林檎》なるアイテムが存在するらしい」
「……マジ?」
「さぁな。でも、あのダンジョンの最奥部まで進んだプレイヤーが金色の林檎を見たって言うから有るんじゃねぇの」
「ふ〜ん……まぁ、興味ねぇな」

 ハザードはそういったブースト系アイテムに大した興味がない。SAO時代に、兄が「ユニークスキル」を提示してきたときに《獣聖》のユニークスキルを選んだのも、自身に大したブーストが必要ないからだった。


「まぁ、お前ならそういうだろうがな。で、本題はここからだ。その黄金林檎を守護している双頭の大鷲が、えらく強いらしくてな」
「どのくらい?」
「某SAOからのコンバートプレイヤーKIRITO氏によれば」
「ちょっと待て、ほぼ名前変換してる意味ないだろ」
「そうか?じゃぁKIRIT〇氏によれば」
「やっぱり意味ないって」
「ああもう!黙って聞けぃ!で、氏によればアインクラッド九十層台のボスモンスタークラスじゃないかってさ」
「そこまで強いのか……興味が出てきたな。その金の林檎とやらに興味はないが、そいつは倒してみたい」
「言うと思ったぜ。俺らも付いてくか?」
「いや、一人でいい」


 その双頭の鷲とやらに、自分自身の力がどこまで通用するのか、試してみたくなった―――――



 これが、ハザード……京崎秋也の運命を大きく変える出来事の始まりであった。
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