魔法先生ネギま!
0260話
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…こおる大地!』
その魔法が解き放たれるとエヴァから俺へと直線上に地面が凍結し、複数の鋭い氷柱が地面から突き出ながらこちらへと向かって来る。
「加速」
このままここにいては危険だと判断し、精神コマンドの加速の効果を使い横っ飛びに移動してエヴァの魔法効果範囲から回避する。だが……
「ふはははは。お前の身体能力を考えれば、この程度の攻撃を回避するのは予想済みだ。続けて行くぞ」
空中へと飛び上がったエヴァから、再び魔力が噴出され始める。
『リク・ラク・ラ・ラック・ライラック。来たれ氷精 闇の精 闇を従え吹けよ常夜の氷雪……闇の吹雪!』
その魔法が発動すると、周囲が暗くなり同時に猛烈な吹雪が吹き荒れる。
「ちぃっ!」
吹きすさぶ吹雪。当然それは俺の身体から熱を奪い、次第にこちらの動きを鈍らせていく。
先程のこおる大地とかいう魔法なら効果範囲が限定されていたから回避するのはそう難しくもなかったが、この闇の吹雪というのは広範囲に吹雪を起こす為に回避しようにも回避出来る場所が無い。
どう対応する? このままではジリ貧だ。だが、現状で俺の出せる手札にこの吹雪に対抗出来るような手段は……いや、待てよ。魔法には魔法か。そして俺には魔法の杖と昨日覚えた火の魔法がある。なら!
空間倉庫のリストから昨日エヴァに貰った杖を選択し、そこにSPを集中させる。
『プラクテ ビギ・ナル……火よ灯れ!』
轟!とでも表現すればいいのだろうか。SPを50近く一度に注ぎ込んだ所、3m近い炎の塊が出現し、吹きすさんでいた吹雪を全てとはいかないが、その殆どを消滅させる事に成功する。だが……
「ちぃっ、やっぱり杖が持たないか」
所詮は初心者用の杖という事なのだろう。俺のSPによって出現した炎に耐えきる事が出来ずに、炭と化してボロボロと崩れていく。
「驚いたな。初心者用の呪文で私の闇の吹雪を相殺するとは。……だが、その杖ではもう魔法を使う事は出来ないだろう? それで私とやり合えるのか?」
「何、この一撃を凌いだら後は何とかするさ」
「ほう、どうやってだ?」
「こうやって……だよ!」
エヴァを睨みつけ、念動力を発動。一昨日のようにその身動き一つ出来ないようにして素早く近付いていく。
銃と同じくエヴァの知っている攻撃方法ではあるが、銃とは違ってほぼノータイムで使用可能な攻撃方法だ。種を知っても対処は難しいだろう。
「っ!?」
突然身体が動かなくなり、一瞬だがその目に動揺を浮かべるエヴァ。
その状態のエヴァへと素早く近付き、鳩尾へと拳を叩き込もうとして……
「何っ!?」
エヴァの身体へと触れる数cm程手前で不可視の何かに拳の動きを止められる。
いや、不可
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