暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0259話
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 転移した先は、塔か何かの屋上らしき場所だった。今いる場所から向こう側に城らしき建物が見えるが、そこに続く通路は手摺りも何も無い状態だ。
 いや、待て。あの城は見覚えが……?

「そうか」

 その城の様子を眺めながら、ここがどこかを理解する。その様子を見ていたエヴァが感心したように口を開いた。

「気が付いたようだな」
「気が付いたって何にですの?」

 さすがと言うべきか、あやかは特に怯えた様子も無く塔の屋上に立ち、エヴァへと尋ねる。

「あらあら、いい眺めね」

 千鶴もまた、特に堪えた様子も無く塔の屋上から周囲を見回していた。

「ここは先程地下室に置かれてあったダイオラマ魔法球とか言うのの中だって事にだよ」
「……なるほど。言われてみれば、確かに向こうに見える城は見覚えがありますわね」
「さて、いつまでもここにいてもしょうがない。向こうの城に行くぞ」

 茶々丸を引き連れ、手摺りのない通路を進んでいくエヴァ。
 とは言っても、エヴァは空を飛んでいるので通路から落ちる心配は全くないのだが。
 茶々丸はガイノイドというだけあり、特に恐怖心を感じさせる事も無く通路を歩いて行く。

「じゃ、私達も行きましょう。……その、アクセル君。手を握ってもよろしいかしら?」
「ああ」

 右手で差し出されたあやかの手を握り、左手で千鶴の手を握ったまま手摺りの無い通路を進んでいく。2人が落ちないようにゆっくりと進んだ為に10分程掛かったが、特に何事もなく通路を渡りきる事に成功した。

「……エヴァンジェリンさん、せめて手摺りくらいは付けて欲しいのですけれど」
「ふん、この中に入れば地上を歩く等という真似をしなくてもいいのだから必要無いだろう」
「エヴァンジェリンさんはそうでも、私達は空を飛べないんですから」
「私の美意識的に手摺りというのは余り好みではないのでな。どうしてもと言うのなら……慣れろ」

 そう言いながら、エヴァンジェリンはどこからともなく取り出した水晶球をあやかへと渡す。

「これは?」
「その水晶球には魔法を掛けてある。見てみろ」

 そう言われ、水晶球へと視線を向ける俺達。そこに映し出されていたのはどこかの広い空間だった。周囲の風景から見て、恐らくこの城の外部のどこかだろう。

「私とアクセルが本気で戦う場所だ。お前達のような一般人がいては巻き込まれるだけだからな。戦闘を見るのなら、城の中からその水晶球を使って見ていろ。茶々丸」
「はい。では雪広さんに那波さん、私に付いてきて下さい」
「え? でも……」

 どこか心配そうにこちらへと視線を向けてくるあやかと千鶴。

「こっちは大丈夫だ。それに、お前達2人がいてはエヴァの言うように巻き込む可能性もある。離れた
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