第1章
旧校舎のディアボロス
第16話 雷刃
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!今日は三人も殺せちゃうよぉ!」
そう言い、フリードは持っていた拳銃で撃ってきた!
それを明日夏は背負っていたバックで防ぐ。
「おやぁ?そのバックには何が入っているのかなぁ?」
ドサッ。ジー。
明日夏はバックを下ろして、ファスナーを開く。中から出てきたのは、なにやら大きめの機械みたいな物だった。
明日夏はそれを背負い、突き出ている箇所を握って引き抜いた。引き抜かれたそれは、鍔の無い刀みたいな物だった。
「お、何々、刀?サムライってやつですかぁ?」
「生憎、武士道は持ち合わせちゃいないんで、侍じゃねえよ」
「明日夏、その刀ってもしかして?」
「ああ。千秋の『黒鷹』と同じ、『賞金稼ぎ』用の俺の武器だ。ちなみに名前は『雷刃』。これも兄貴が名付けた。名前の由来は……口で言うより見た方が早いだろ」
そう言って、明日夏は刀を機械仕掛けの鞘に納めた。
「おやおや?何のマネかなぁ?」
「……今に分かる……Thunder Charge……」
バジッ!バジバジバジ!
明日夏の発言と同時に鞘から電気が迸った!
「何々?刀に電気でも溜めてるんですか?んで、そのまま電撃を飛ばすってかぁ?んなモン、やられる前にやるだけだぜぇ!」
「っ!?明日夏ッ!?」
「……半分ハズレだ」
ズバァァァッ!
「おっとと!?」
「っ!?」
明日夏が刀を抜き、振り払うと、床が大きく斬り裂かれた!
明日夏は刀をただ振っただけなのに、それだけで床が大きく斬り裂かれていた。しかも、刀は床に全く触れてなかったにも関わらずだ。
「な、何だよ!?その刀ッ!?」
「電気を溜めるまでは正解だ。ただし、切れ味を上げる為だ」
「切れ味だぁ?」
「鞘には電流を流す装置があり、そいつで強度と切れ味を上げることができる。ちなみにチャージする時間に比例して、強度と切れ味が上がるぜ。まあ、その状態を維持する時間制限もあるが」
電流が走る刃で『雷刃』ってか。
俺はその刀の名前の由来を理解する。
「オイオイ。なかなかイカす刀じゃぁん。テメェを殺して俺がクソ悪魔殺しに使ってやるよぉ!」
「そいつは難しそうだぜ。そろそろ来るだろうからな」
「あぁん?何が来るってんだぁ?」
次の瞬間、部屋に魔方陣が現れた。
「助けに来たよ、兵藤君」
「あらあら、これは大変ですわね」
「……『悪魔祓い』」
魔方陣から木場、朱乃さん、小猫ちゃんが現れた。
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