後日談12 修学旅行(後編)
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「僕も無いよ」
「我もだ」
「にしては何か構えがさまになっとるな………」
そんなはやての言う通り、流れはテニスプレイヤーそのものだった。
その相手の桐谷も同様である。
「………じゃあ行くぞ!!」
ボールを高々と上げ、降りてくるボールに合わせてボールを上から打つ零治。
「速い!!」
予想以上に速いボールに思わず驚いた声を上げたなのはだったが、それだけではない。
速い打球はコーナーの隅に行き、大きくコートから外れるように進んでいく。
「相変わらずのコントロールだな、零治!!」
しかし、桐谷はその打球に追い付き、打ち返した。
「何の!!」
零治も負けじと桐谷の居ない反対側へとギリギリのボールを打ち返す。
「甘い!!」
しかし、今度も桐谷は追いつき、打ち返した。
「追い付かねえぞ普通!!」
そう言いながらボールを打ち返す零治。
(くっ、重い!)
打球に押されながらもなんとか打ち返す零治。
しかし………
「もらった!!」
ふわっと高いバウンドで桐谷のコートに落ちたボールに桐谷はタイミングを合わせ、
「くらえ!!」
桐谷の打ったスマッシュは零治が反応出来ないスピードで抜けていった。
「15ー0だ」
「くそっ………ボールの勢いに負けた………」
「何これ………プロの試合?」
「凄いね2人共………」
アリサとすずかが思わず言葉を漏らしたが、他の皆も同じ様で、言葉が出ない。
しかし………
「レイ頑張れー!!」
「桐谷も負けるな!!」
ライとフェリアは気にせず普通に応援していた。
「行くぞ、桐谷………」
「来い、零治!!」
2人の試合は続く………
「ねえこれいつまでやるつもりかな………?」
「試合終わるまでなのでは………?」
なのはの質問に星が答える。
試合は熾烈を極め、タイブレークに入り、 20ー20と接戦を繰り広げていた。
セット数も少ないながらも既に1時間を超え、見ていた星達も呆れ始めていた。
「レイ、集中!!」
「桐谷もここが勝負だぞ!!」
そんな中相変わらず応援に熱が入ってるライとフェリア。
「………あかん、まだ時間かかりそうやしもう私達で遊ばへん?私パターゴルフしたいんやけど………」
「そうね、アイツらに付き合ってるとせっかくの自由時間も全部無駄にしそうね」
「星ちゃん、勝負しよう!ボールを使う競技なら星ちゃんには絶対負けないから!!」
「なのは、甘いですね。ゴルフなら大丈夫なんですよ。ここで格の違いを見せてあげます!」
「じゃあみんなでパターしよっか」
「そうだね」
「そうだな」
すずかの最後
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