後日談12 修学旅行(後編)
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」
「あ、ああそうだよな………」
桐谷の一言に顔を真っ赤にして怒るフェリア。
フェリア自身こんな悩みを持つとは思っておらず、一応前から気にしてはいたが、人前に出るのも恥ずかしくなるとは思ってなかったのだった。
「他のクラスの女子はどんどん魅力的になっていく中、私だけ取り残されてる様に感じて………今までこんなに中々成長しない身体を嫌だと思った事はない………」
確か原作だとフェリアはこのまま余り成長しないままだとか神崎に聞いたような………
それを思うとフェリアはずっとこれからもこの悩みを持つのか。
「俺は今のフェリアも充分魅力的だと思うぞ」
「えっ………?」
「例えばさ、フェリアの様な白い肌って女の子にとってはかなり羨ましいものだろ?それにこの綺麗な髪だって。フェリアにだって自慢出来る部分はあるだろう」
「そ、そうか………?」
「だからそこまで気にしなくて良いんじゃないのか?俺はそんなフェリアの良いところ知ってるし、零治達みんなもそんなフェリアの事が好きなんだから………」
そう言うと嬉しそうに静かにコクンと頷くフェリア。
そして………
「な、なあ桐谷………」
「ん?」
「そ、その………桐谷も………私の事「フェリア危ない!!」!?」
何かを言いかけたフェリアの顔面にゴーグルが当たった。
「わ、悪いフェリア、ケガは無いか?」
そのゴーグルの持ち主、零治がフェリアの所に慌てて泳いで行く。
「ライとはやてをとっちめている時に暴れるライがゴーグルを投げて、それがたまたまフェリアに………」
「零治の………」
「ん?」
「バカやろう!!」
そう言ってゴーグルを零治に投げつけ………
「あうっ!?」
水中ながら、フェリアに股間を思いっきり蹴られたのだった。
そしてやった張本人はパラソルへ向かっていった。
「………ご愁傷さま」
「俺のせいじゃないのに………」
そんな零治に拝んだ桐谷だった………
さてそんな海での時間を終え、クタクタになりながらも帰ってきた俺達。
夕食まで3時間ほど自由時間になり、ホテルでの自由時間になった。
「さて、決着を付けるときが来たようだな………」
「ああ………」
互いにラケットを持ち、向かい合う。
「俺が先にサーブな」
「構わん、時間が惜しいから3ゲーム3セットマッチで良いな?」
「ああ、それで構わない」
零治が先にサーブと言うことでボールを持ち構える。
「ねえ星、零治ってテニス出来るの?」
そんな2人の勝負を見に来た、有栖家+聖祥美少女軍団。
因みにギャラリーやテニスをやっている生徒達は結構いる。
「私も見たことがありません。ライや夜美は?」
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