暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
後日談12 修学旅行(後編)
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言ってフェリアの隣に座る加奈。
大悟の持っている白いビニール袋からフランクフルトを取り出しフェリアに渡した。

「ありがとう加奈」
「フェリア、体格なんて気にしなくて良いのよ。私だってぶっちゃけそんなに良いって訳じゃないし………それに前は全然気にしてなかったじゃない」
「そう言うが今の私は気になるのだ………」

そう言ってフェリアは自然に桐谷に目が行った。
砂浜を歩いていた有栖家と一緒に歩いており、目の前には綺麗な大人っぽい女性がいた。



「あの………良ければ一緒に遊ばない?」
「俺!?」
「違います、桐谷です。レイは全くかっこよくないので勘違いしないでください」
「そうだよアホなレイ」
「いい加減身の程を知れ」

「あのさ………お前等、俺をいじめてそんなに楽しい?」




「また逆ナンね………しかも結構な美人なお姉さんね………兄さんならドストライクって感じかしら………」
「桐谷もああいう大人っぽい女性の方がいいのだろうな………」
「桐谷が?う〜ん、桐谷は別に外見では選ばないからハッキリ言って女の子の趣味がよく分からないのよね………」
「そうなの?零治とかは知ってるみたいだけど………」
「それはあの2人は互いに熟知してるでしょ………だけど私は一応女の子なんだし」
「ああ、そう言えば………」

つい漏らしてしまった言葉の所為で拳骨が落とされた神崎。

「ごめんよ………」
「全く………」

それでも何だかんだそれなりに仲が良い2人だった。

「桐谷………」







「そう言えばフェリアは何で海に入らないんだろうな………」
「そうだな、ずっとあそこで座って見てるな………」

男2人、浮き輪でぷかぷかと浮かびながら未だにパラソルから出ないフェリアを見ていた。

「フェリアって暑いの苦手だっけ………?」
「いや、別にそんな事無いと思うけど………」

桐谷の質問に零治が困った顔でそう答えた。

「………俺、ちょっと誘ってくる」

そんなフェリアに見ていられなくなった桐谷が浮き輪から降り、フェリアを誘いにパラソルに向かっていった。

「何だかんだ結構フェリアの事気になってるんだな………」

とのんびりぷかぷか浮かんで見ていた零治。
水中から迫ってきていた影に全く気がついていない。

(はやて、どっちが行く?)
(ライちゃんでもええで。どないする?)
(じゃあ僕が)

そう水中で手で指示を出し合った2人。
そしてライが零治の真下に行き………



(秘技、千年殺し!!)


「ぎゃあああああああああああ!!!」

大きな叫び声と共に零治はその場から上に飛び跳ね、海へダイブしたのだった………





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