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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
十話〜ルーテシアは容赦しない
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・フルバースト、準備完了です!これでそっちの作戦は崩れたわよ!ルー!」
作戦が読まれてた!?これじゃあ形勢逆転されちゃう……。
「一体いつから弾幕で終わりだと思っていた?」
「え?……まさか!?」
ルールーの発言に焦るティアナさん。
一体何が?
「そのまさかですよ!!」
そう思っていたが、答えはすぐに出た。
ずっと姿の見えなかったエリオによるティアナさんへの奇襲。
それがルールーの狙いだった。
と言うか、ちょっと待って。
「ちょっとルールー!?私何も聞いてないよ!?」
「そりゃそうでしょ。エリオにしか言ってないし。敵を騙すにはまず味方から、ってね」
確かに完全に意表を着いている。
これでティアナさんが落ちれば状況は一気に有利になる!
「させない!」
しかし、エリオの一撃がティアナさんを捉えることはなかった。
ソニックフォームのフェイトさんによって阻まれたからだ。
「大丈夫?ティアナ」
「ええ。助かりました!」
これで状況は不利になってしまった。
と、思ったとき、私の足元に召還魔法の陣が現れた。
(ヴィヴィオは次の作戦の前にちょっと回復ね)
ルールーの念話を聞きながら私は転移した。
side ルーテシア
裏の裏を掻いたはずの私の作戦はフェイトさんによって失敗に終わってしまった。
だが、策がなくなった訳ではない。
こちらには
固定砲台
(
なのはさん
)
と
脅威の命中精度
(
士郎さん
)
がいるのだ。
なればやることは一つ。
「でかいのをぶちかしますか!」
「だね!」
「仕方あるまいな」
「うわー、赤組かわいそー……」
ヴィヴィオが赤組に同情している。だが、止めるつもりは毛頭ない!
さぁ、赤組。命乞いの準備は十分か?
side ティアナ
エリオを相手にフェイトさんとヴィヴィオがいなくなったことで合流したランスさんが二人がかりで攻め立てる。
すでにライフが三桁になっているエリオはそろそろ落ちるだろう。
それなのに私はいやな予感が消えなかった。
(もしかして……)
エリオの戦い方は明らかに時間を稼ぐためのものだ。それの意味するところは……
「……まずい!」
私が気づいたのとほぼ同時にランスさんから念話が来た。
(今からそっちに向かうぞ、ティアナ)
(了解しました。ランスさん、エリオは?)
(フェイトに任せて来た。向こうはエリオで俺とフェイトを抑えさせて砲撃でまとめて潰しに来るだろうな)
ランスさんも私と同じ結論に至ったようだ。
ならばやることは一つ!
「「正面から
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