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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
十話〜ルーテシアは容赦しない
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隙は誘いかもしれないぞ?」
決まったと思った一撃は避けられ、私は右腕を掴まれていた。
そのまま背負い投げの要領で地面に投げられる。
(……まずい!)
今の状態は完全に無防備。そして視界には弓を引き絞るお父様の姿。
避けられない。防御も出来ない。
「シャイニング・アロー!」
襲いくる光の矢。まともに食らえば持っていかれる。
そんな時私の脳裏をよぎるのは……
(脱力状態から、回転の力で拳を押し出す!)
水斬りのコツだった。その動きを空中で咄嗟に行ったことで僅かながら矢の軌道を変えられた。
だが、掠っただけなのにライフを大幅に持っていかれる。2200あったライフは一気に400になっていた。
(直撃していたら間違いなく0になっていた……!)
と、一安心したところで、
「はわわ!?」
背中に衝撃。落下中であったことを完全に忘れていた………
ライフは落下ダメージを合わせて残り100。
行動不能になった私は回収されるまで大人しくしていることしかできないのだった……。
side 士郎
「まさか防がれるとはな……」
私の魔法の中の最高クラスの一撃、先端に集中させた魔力を螺旋状に回転させて威力の底上げをする中遠距離狙撃魔法『シャイニング・アロー』を紙一重とは言え躱すその実力。
あの年にして相当なものだ。
相当な訓練をしたのだろう。だが、彼女はまだまだ自分の目指すものが見えていないようだ。
教導ジャンキーのなのはなら『将来が楽しみ』とか言うのだろうな……。
(士郎君、今失礼なこと考えなかった?)
(そんなわけないだろう。戦闘中だぞ?)
(ならいいんだけどね……?)
最近、嫁がエスパーに目覚めたのではないかと疑う私であった。
side ヴィヴィオ
「相変わらず、馬鹿げた威力、ですね!!」
「避けれてんだからいいだろ?」
「そういう問題じゃありませんよ!!」
ランスさんとの1オン1なんて本来なら絶対にやらない。
何故なら1対多を得意とするパパに対してランスさんは1対1では無類の強さを誇る。
だからかなり制約がかかっているのに現在のライフはと言うと。
私 1800
ランスさん 1800
一見対等に見えるが、ランスさんのライフの半分はママの援護射撃で減ったものである。
つまり、私自身の攻撃はほぼ当たっていないのだ。
パパの支援が止まって三分になる。そろそろパパの支援射撃も復活するかな?
そう思った時にやってきたのはティアナさんの放ったであろう魔力弾だった。
「間に合ったか、ティアナ」
「ええ。何とか!クロスファイアー
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