第四章 空白期編
第百十四話 『陸士訓練校の変わったトリオ(後編)』
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取れないから残念だね」
「うん…。でも運が良かったらまた会えるかもしれないからその時はよろしくね!」
「うん!」
「ええ」
あたしとスバルは二人で返事を返す。
「それじゃ、またね。二人共…」
リオンは涙を流しながら訓練校を卒業していった。
それじゃあたし達も頑張っていきましょうかね?
◆◇―――――――――◇◆
リオンはある隊舎にやってきて、
「よく帰ってきたねぇ、リオン。ひと時の自由は楽しかったかね? くくく…」
「ッ…」
「おっと、俺様に歯向かうのはお勧めしないよ? お前の自由は俺様が握っているんだからね」
その男は嫌な笑みを浮かべながらそう語る。
「私は、これからなにをすればいいのよ…」
リオンは苦虫を噛み潰したような表情をする。
「さて、まだ当分はあのお方の手足として頑張ることだね。俺様は裏から操らせてもらうからね。くくく…」
リオンは心の中で、
(ティア、スバル…助けて!)
と、呟くのだった。
将来、リオンはスバル達ととある理由で対峙する事になる。
でも、そんな未来は予知できるほどリオンには力がなかった。
リオンの未来には今のところ暗雲が立ち込めているのだった。
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