第四章 空白期編
第百十四話 『陸士訓練校の変わったトリオ(後編)』
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巻き込まれたって、あれに…?
「空港でかなり奥の方で一人ぼっちでね。もう絶望的な状況だったんだけど…」
「それって去年の事ですよね? それから半年ちょっとで訓練校に?」
「信じられないです…」
「うん。怪我はワリと軽めだったしね。それで決めちゃったのよ。
私と父さんは止めたんだけど訓練校を出て局員になるんだって大急ぎで色々と学んで練習していたの」
あー…あのワガママは身内にも効果あるんだ…。
「魔法学校とかは行ってなかったんですか…?」
「うん。普通校よ。だからまだ魔法は初心者と言っても過言じゃないわ」
「ますます信じられないです…」
リオンさんと一緒に同じような顔をあたしはしていた。
「魔法歴1年以下…なるほど。道理で飲み込みが早いと思いましたよ」
「確かに習ってからすぐに覚えてきたよね。でも、それだとやっぱり事故のショックで…?」
リオンさんがそうギンガさんに聞く。
「いえ、なんていうか出会っちゃったのよ」
「出会った…?」
「空港火災でスバルの憧れと理想そのままの人達にね」
「…ああ、もしかして高町なのは二等空尉ですか…?」
「それとシホ・E・S・高町二等空尉…」
「そうなの。スバルは二人の写真の切り抜きをお守りにしているのも知っているんでしょう? それからなのよ。二人を憧れに持つようになったのは。
憧れを見つけて、自分を見つめて、スバルは泣いていたの…弱い自分が嫌だって、強くなりたいって」
ギンガさんはナカジマの気持ちを分かっているのだろう。同調しているみたいね。
「ああ、ごめんなさいね。私ばかり話しちゃって…」
「いえ…」
「大丈夫です」
「あの子、メールでよくランスターさんとネームレスさんのことばっかり書いているのよ?
だから二人の話も聞きたいなって…」
「はぁ…」
「いいですよ?」
リオンさんはすぐに頷く。
っていうかギンガさんってナカジマと同じで二人揃って本当にじっと目を見て話すのね…少しやりづらいかも。
それで二人で、あたしは射撃系や幻術魔法、リオンさんはサーベルによる近接戦にレアスキルの未来予知などを話すとギンガさんは目を輝かせて、
「幻術を使うんだ! すごいわね! それに渋い! どんなの練習しているの!?」
「えっと…まぁ基礎的なことくらいで…」
「ベルカ式はそっち系がほとんどないから羨ましいなー! それにリオンさんも未来予知ってすごいレアスキルを持っているのね!」
「はい、まぁ五秒だけのパッとしない能力ですけどね…」
「それでもすごいわ!」
なんか、ギンガさんってノリがナカジマと同じだ。
それからナカジマが四人分のアイスを持って帰ってくるとギンガさんは自分のことのようにあたし達の事を話している。
なんか、姉妹
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