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妖刀使いの滅殺者
第36話
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んは俺とバトルだ」

???クラインさん?

「さぁ、かかっておいで…」

なにがあった!?まさか、ロリに目覚めてしまったのか!?
しかもマリも若干引き気味だ

「…クライン。デュエルは真面目にな」

「分かっているとも!!」

そう言ってクラインは駈け出す
俺は見るも無残なその姿から目を逸らしてマミに目を戻す

「ちょ!マリィ!」

助太刀に入ろうとするマミの行く手を黒印で塞ぐ

「お前は俺と、だな」

「くそ〜。えい!」

短剣スキル上位≪トルネド≫。真っすぐに突き出されるその短剣を俺は紙一重でかわし、黒印を叩き込む。そして体をうねらせながら再び斬りおろす
と、遂に体力バーが数ドットになった

「く〜〜!マリ!!」

「うん!マミ!」

2人が合流する。よく見るとマリも残り数ドットだ
事前にクラインにはこのことを話してあるので今は一旦見逃す

「もー怒った!」

「あたしたちの必殺、受けてみなさい!」

2人は手を合わせ、短剣を地面に突き立てる。すると、合わせた手が強烈な輝きを放つ
頬を冷や汗が流れる

「こりゃ、避けた方がよさそうだ…」

しかし、ここに一人の勇者、いや、神が降臨した

「…俺がうけよう」

「はぁ!?なに言ってんだ!負ける気かよ!」

「俺が負けてもお前は勝てるだろ?あと俺はマリちゃんと一緒に終わりたいんだ――」

だめだコイツ。俺は素直にクラインに出番を譲った(盾にした。とも言う)

「マミマリひっさーつ!」

「ツイン・トラスト・デフリト!!」

破壊光線にも似たその攻撃をクラインが満足げな表情で受け止めた
もちろん、クラインの体力は一になったが…






「負けちゃったかぁ…」

「くやしいなぁ。ロリコンお兄ちゃんに防がれるなんて」

「ロリコンじゃねぇ!」

は?クラインよ、今更手遅れだぞ?さっきの戦いを見ていた一般の人は今頃、お前がロリコンだと情報を流しているに違いない

「でも、まぁ負けちゃったからこれあげる」

「あなたにはあげない。お兄ちゃんが使ってね?」

≪神速の指輪≫×2その指輪は風を追い抜き、光と共に走るちからを得る
らしい。s級だから他人には上げられない。サチは結婚しているので例外だが…
つまり

「…クライン。お前には何もなしってことだ」

「んなにぃ!?なんかおごれぇ!師匠!!」

はぁ――…しかたない、功労賞でなにか奢るとしようかね
俺は屋台で焼き鳥(?)を買ってクラインに放り投げ、「帰る」と言って自宅へと姿を消した
道中、背後から「マリちゃぁん」となく声が聴こえたのは気のせいだろう…

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