レーヴァティン〜クロスクエスト〜
新たな邂逅
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「誰だお前!!どこから出てきた!!」
「モンスターか!?」
「うわぁあああ!!待て!待てって!!」
時は数分前にさかのぼる――――――――
*
ムスペルヘイムの中心街道を歩いていた《聖剣騎士団》。モンスターはここまで一切出てきていない。
「なぁ、シャノン、今回のクエストってさ、内容はどうなんだ?」
「ああ……簡単に言えば、《魔剣レーヴァティン》の入手」
「「いや、それはもう解ってるからな!?」」
「あ、そうなの?」
さも当然とばかりに言ったシャノンに、セモンとハザードが突っ込む。しかしシャノンは意に介した様子もなく。
「そうじゃなくてさ、詳しい内容だって……」
「あ、そーゆーこと。え〜っと、だな。このムスペルヘイムの中央に、《スルトガルド》っつーのあがある。《スルトの国》とかいう意味だ。で、ここに住む、《焔の巨人族》の王にしてムスペルヘイムの番人、《スルト》の出すクエストをクリアするんだ。複数体の《焔の巨人族》を、何回かに分けて撃破するクエスト」
「へぇ……結構きつそうだな」
「そりゃそうだ。今までクリアできた人間は一人もいない。噂によれば、全員一体めの巨人にぶっ潰されたらしい」
まことしやかに語る。
「マジか……でもこの人数ならいけるんじゃ?」
「それがそうもいかない。向こうも複数体出てくるんだ。しかもその一体一体がアインクラッドのボスモンスターをはるかにしのぐ強さ」
シャノンがさらりと言ってのける。コハクとゲイザーが、うなだれたように言った。
「……もうそれは……」
「チートだとしか言えないだろう」
「まぁな。それに、最後にはスルト王直々のお出ましだそうだ。受注の時に奴自身が宣言する」
「巨人族の王か……どんな奴なんだろうな」
「さぁ?それに、その前に出てくる前座どもを倒さない限りどーにもならないぞ」
そんなわけで、ムスペルヘイムの街道をさらに進み、《スルトガルド》を目指す《聖剣騎士団》一行。
そんな彼らの周りに、突如、黒いノイズが走る。
「!!?」
「なんだ……これは!!」
シャノンとセモンが武器を構える。それとほぼ同時に――――――
上空にぽっかりと黒い穴が開いて、何かがすごい勢いで落下してきた。
それはドシ―――ン!!と墜落すると、地面を震わせた。
「いてててて……」
「な…何者だ…?」
それがむっくりと上体を起こした。
真っ白いロングコートに黄色がかった茶色の髪。そしてその頭頂には、特徴的なネコミミが。
アルヴヘイム九種族のうちの一つ、《猫妖精ケ
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