暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
レーヴァティン〜クロスクエスト〜
新たな邂逅
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「誰だお前!!どこから出てきた!!」
「モンスターか!?」
「うわぁあああ!!待て!待てって!!」

 
 時は数分前にさかのぼる――――――――


               
                     *

  
 ムスペルヘイムの中心街道を歩いていた《聖剣騎士団》。モンスターはここまで一切出てきていない。

「なぁ、シャノン、今回のクエストってさ、内容はどうなんだ?」
「ああ……簡単に言えば、《魔剣レーヴァティン》の入手」
「「いや、それはもう解ってるからな!?」」
「あ、そうなの?」

 さも当然とばかりに言ったシャノンに、セモンとハザードが突っ込む。しかしシャノンは意に介した様子もなく。

「そうじゃなくてさ、詳しい内容だって……」
「あ、そーゆーこと。え〜っと、だな。このムスペルヘイムの中央に、《スルトガルド》っつーのあがある。《スルトの国》とかいう意味だ。で、ここに住む、《焔の巨人族》の王にしてムスペルヘイムの番人、《スルト》の出すクエストをクリアするんだ。複数体の《焔の巨人族》を、何回かに分けて撃破するクエスト」
「へぇ……結構きつそうだな」
「そりゃそうだ。今までクリアできた人間は一人もいない。噂によれば、全員一体めの巨人にぶっ潰されたらしい」

 まことしやかに語る。

「マジか……でもこの人数ならいけるんじゃ?」
「それがそうもいかない。向こうも複数体出てくるんだ。しかもその一体一体がアインクラッドのボスモンスターをはるかにしのぐ強さ」

 シャノンがさらりと言ってのける。コハクとゲイザーが、うなだれたように言った。

「……もうそれは……」
「チートだとしか言えないだろう」
「まぁな。それに、最後にはスルト王直々のお出ましだそうだ。受注の時に奴自身が宣言する」
「巨人族の王か……どんな奴なんだろうな」
「さぁ?それに、その前に出てくる前座どもを倒さない限りどーにもならないぞ」


 そんなわけで、ムスペルヘイムの街道をさらに進み、《スルトガルド》を目指す《聖剣騎士団》一行。

 

 そんな彼らの周りに、突如、黒いノイズが走る。


「!!?」
「なんだ……これは!!」

 シャノンとセモンが武器を構える。それとほぼ同時に――――――

 
 上空にぽっかりと黒い穴が開いて、何かがすごい勢いで落下してきた。


 それはドシ―――ン!!と墜落すると、地面を震わせた。

「いてててて……」
「な…何者だ…?」

 
 それがむっくりと上体を起こした。

 真っ白いロングコートに黄色がかった茶色の髪。そしてその頭頂には、特徴的なネコミミが。
 
 アルヴヘイム九種族のうちの一つ、《猫妖精ケ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ