レーヴァティン〜クロスクエスト〜
新たな邂逅
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ットシー》だ。
セモンとシャノンが詰め寄る。
「誰だお前!!どこから出てきた!!」
「モンスターか!?」
するとこちらに気付いたプレイヤーらしきケットシーは、真っ青になって両手をワタワタ振った。
「うわぁあああ!!待て!待てって!!待ってくれ!!プレイヤー!!プレイヤーだ!!」
「え?マジ?」
「マジマジ!!いやほんとマジ!!キリトに彼女がいるってこと以上にマジ!」
「キリトを知ってるのか!?」
「あ、ああ……一応。つーか幼馴染だし」
白い猫妖精は言った。セモンがうなる。
「幼馴染?あいつにそんなのいるかな…」
そこでシャノンが気付いた。
「ああ……そういうことか」
「へ?どういうことだ?」
セモンを無視してシャノンはケットシーに問いかける。
「なぁ、あんたさ、別の世界から来たんだろ」
「「え?」……マジ?」
セモンとプレイヤーがハモる。ちなみにセリフが続いた方が猫妖精だ。
「うん。たぶんこの話の世界じゃないどこか別の世界から来たんだろ。ほら、ビート君とか、ソレイユ君とか。フブキ君とか」
セモンは一年とちょっと前くらいになるクロスクエストを思い出した。
「ああ……あんな感じなのか。あれ?でもあの時は……」
「そうなんだよな。彼らの存在はみんな知ってることになってた。でも今回は僕にもわからない……君は、何者だ?」
すると、やっと話す機会を与えられたケットシーは、語り始めた。
*
ケットシーのプレイプレイヤーは、《ゲツガ》と名乗った。
「はぁ〜。ナーヴギアがウイルスに感染ねぇ…。そりゃぁ苦労したろうな」
「ああ。たぶんこの世界に俺の存在がなかったことになってるのは、俺が本当は死んだことになってるからだと思う」
「ふぅん…。そんなこともあるんだなぁ…。で、何であそこで出てきたの?」
シャノンが問う。ゲツガもこたえる。
「ニヴルヘイムのダンジョンで狩りしてたら、急にノイズが走ってさ。そしたら、足元がなくなって……。落下して、現在に至ります。はい」
「それもそのウイルスの仕業なのかな……。で、ゲツガ、だっけ。どうするんだ、これから」
するとゲツガはう〜んと唸り始めた。
「帰りたいのはやまやまなんだけど、ここが俺のいた世界じゃないなら俺が帰る場所もない……。一応、あんたらに協力する。そのクエストをクリアしたら、もしかしたら何かわかるかもしれない。それに……俺のいた世界じゃ、ALOに《ムスペルヘイム》なんてダンジョンはなかった。なんかわくわくするぜ」
そういうと、ゲツガはニッと笑って、右手を差し出してきた。
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