第二十六話「いわゆるダイジェスト? 面倒だから飛ばすとのことらしいよ」
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がらも気合を入れている様子だった。
木場も仲間の協力を得て心境に変化があったのか、復讐心を忘れてはいないがいつもの彼に戻りつつあった。
† † †
しかし、意気込んだもののそう簡単に足を掴むことはできず、時間だけが過ぎて行った。
イッセーたちと木場は分かれて別れて捜索し、学校で互いの情報を交換し合うという日々が続いた。
その日の放課後、表の部活動を終えたイッセーたちは今日も今日とて、敵の尻尾を掴むため深夜の街中を散策しいた。
今日も収穫なし、気落ちした様子で公園にやって来たイッセーたち。
そこに突然現れる人影。ローブを纏ったその者は問答無用で手にしていた剣でイッセーたちに斬りかかってきた。
突然の事態に戸惑っていたイッセーたちだが、すぐに意識を切り替えると応戦する。しかし、その者の剣技は一流の域に達しており、さらには手にしている剣も名刀の域を超えていた。
苦戦する一方のイッセーたち。しかし、唐突に訪れた事態はまたしても唐突に終わりを告げた。
現れた第二の人影。その人物こそが、イッセーたちの探し人。ハルパー・ガリレイその人だった。
「なにを遊んでいる、イングリット」
イッセーたちを路傍の石でも見るような目で一瞥したハルパー・ガリレイ。彼にとってこの世の人間など――否、自分以外の者はすべて等しく研究欲を満たすための道具でしかない。
目の前に現れた仇敵。総じて戦意を灯すイッセーたちだったが、またしても第三者の声が戦場に割って入った。
「魔力や気の乱れが激しいから何事かと着てみれば……これはいったいどういうことなのかしら」
「あれは……『皆殺しの大司教』ハルパーガリレイ!」
駆けつけた部長と副部長。さらには先日、顔合わせをした生徒会長までもがその場にいた。
奇しくも今回の一件に何らかの形で関与している者たちが集結した瞬間だった。
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