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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第16箱 「元気出してめだかちゃん……。って痛いっ痛いよぉっ。」
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かちゃんが嫌がらない限り、こうしていようと劉一は思っていた。

めだかちゃんの弱弱しく…震えている体。

その姿は、いつもなら全く想像なんかできない。



でも、こうしてると…めだかちゃんは。

【女の子】…なんだと感じる。


守って…あげなきゃ……と。


















徐々にではあるが…

めだかちゃんの震えは止まりつつあった。


「めだかちゃん…大丈夫……?落ち着いた?」

「う…………っ…」



ほんの数分間の事だけれど。

しっかりと劉一はめだかちゃんを抱きしめていた。

その光景を、くじらさんは流石に空気を読んで黙って見ていてくれた。

まぐろさんもだけど……ね……



(視線が痛いよ………。)


 

「メラメラメラメラメラ………………」


≪メンチビーム≫




……光線!

そして、劉一は絶賛直撃中でした…。 苦笑














「う……うん… 大丈夫…」

めだかちゃんはいつもどおりとはいかなくとも、涙と体の震えは止まっていた。

「今日はきっと、タイミングが悪かったんだよ。 動物のみんなだって…ゆっくり休みたい時だって…さっ?…うん…きっとね!」

笑顔でそう言う。

「ほ……本当……かな……」

まだ、赤い瞳をこちらに向けながらめだかちゃんはそう聞く。

「簡単にあきらめるなんて…… めだかちゃんらしくないじゃん! 僕との勝負中…… 負けたらめだかちゃんそんなに落ち込んでた? ……違うよね! これまでか!!って感じで何度もやってたよね。めだかちゃんは…あきらめない…よね?」

劉一の言葉。

その優しさを聞いためだかの表情は徐々に明るくなっていく……。


「うん!何度でもトライ!それが……めだかちゃんだよ。」

弾けんばかりの笑顔で劉一は言った。


「りゅ…う……」


めだかちゃんは…目を潤わせて………。

もう、我慢できなかった。




「りゅういちぃ…… りゅういちぃぃ!!」




めだかは感慨極まったのか、再び泣きながら…… 抱き返してくれた……

(うん…… たまにはこういうめだかちゃんも可愛いかもしれない…… でも 泣き顔は見たくないかな?やっぱり…… って……あれ?)













……………??

………………………う……あれ…

…………………………ううう……あ…れ…れ…?












“ミシリッ………。”

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