魔法先生ネギま!
0258話
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「……戦う、ですか」
微かに眉を顰める千鶴。無理もない。基本的には優しい性格をしており、争い事は好まないのだろう。……あやかと神楽坂のようなじゃれあいはともかく。
「うちのアクセル君を、あまり厄介事に巻き込まないで欲しいのですが」
「くくっ、うちのアクセル君、か。……ふむ、そうだな。そんなに心配ならお前も来るか?」
千鶴の言葉に対するエヴァの反応は予想外だった。てっきり一蹴するものとばかり思っていたのだ。
「いいんですか?」
「ああ。ただし、那波千鶴、お前と雪広あやかの2人だけという条件は付くがな。村上夏美は連れてくるなよ」
「何故、と聞いてもいいでしょうか?」
「一昨日も説明があったと思うが、魔法には秘匿義務がある。お前と雪広あやかはそこにいるアクセルに庇護されてるようなものだからじじぃ共も余計なちょっかいを出してこないが、それもじじぃだからこそだ。普通の魔法使いなら、一般人に自分達の事を知られでもしたらすぐに記憶を操作するだろうさ」
「……そんな事をこんな場所で仰ってもいいのですか?」
「構わん、皆、あっちの馬鹿騒ぎに集中しているし、何人かこちらに注意を向けている者についても全て関係者だからな」
「関係者、ですか。それは誰? とお聞きしても?」
「聞くのはいいが、私が話すとは限らんぞ。まぁ、とにかく心配ならアクセルと一緒に私の家に来ても構わん。場所は昨日来たアクセルが知ってるしな」
「分かりました。あやかは分かりませんが、私はお邪魔させて貰います」
ペコリと頭を下げる千鶴。
「おい、千鶴。何もお前まで来なくても……」
「いえ、アクセル君の保護者として私には行く義務と権利がありますから」
「……いや、保護者って」
まぁ、この外見なら確かにしょうがないのかもしれないが。
そして千鶴の押しの強さに関しては既に理解しているだけに、これ以上何かを言う気も失せた。
「あぁ、もう。好きにしろ」
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