魔法先生ネギま!
0258話
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釘宮さん! 何て羨ま……もとい、アクセル君に迷惑を……いえ、代わって下さい!」
「うわ。いいんちょ、本音ダダ漏れだよ」
「あー、釘宮。倒れなかったんなら、離れてくれると助かるんだが」
後ずさって倒れかけた釘宮を抱き留めるように支える。言葉にすればそれだけだが、抱き留めるとなると当然その身体を腕で支える必要がある訳で……ある意味当然の成り行きと言うかお約束的展開で、現在俺の右手は中学生にしてはそれなりに立派な釘宮の胸を思い切り鷲掴んでいたりする。
「キャアッ!」
俺の言葉でようやく自分がどんな態勢だったのか理解した釘宮が短く悲鳴を上げて俺から離れる。
「おおっとぉ、ここで釘宮が自慢の身体を使ってアクセル君にハプニング的なアピールだぁっ!」
「朝倉ぁっ! あんたいい加減にしなさいよね!」
「くぎみー、顔が真っ赤ですぅ」
「あはははは」
双子のようにそっくりな――と言うか、双子なんだろうが――少女2人が釘宮を見ながら笑っている。と言うかこの双子、本当に中学生なのか? パッと見、今の俺の外見年齢とそう変わらないんだが。
「ねね。アクセル君。牛丼屋の件、OKって事でいいんだよね? 私達も一緒に行くけどいい?」
柿崎がそういいながら、皿に乗った肉まんを渡してくる。
それを受け取り、肉まんを手で掴みながら頷く。
「ああ。俺としては柿崎が構わないんならそれでいい。……美味いな」
肉まんを一口囓ると、皮の甘みが口の中に広がる。同時に肉やタケノコ、椎茸といった餡の味がその存在感に負けない程に自らを主張する。
――皮の厚さに秘密があります――
四葉がニコリと微笑みながら、口を開く。
……何と言うか、見てるとほんわかしてくるよな。
「おい、アクセル。例の約束だが、この歓迎会が終わった後に私の家に来い」
横から突然現れたのは、いつものように茶々丸を連れたエヴァだった。
例の約束、というのは全力で戦うという話の事だろう。
「それは構わないが……明日にした方が良くないか?」
チラリと時計を見ると、既に午後5時近い。あるいは、吸血鬼だけに夜の方が戦闘力が高まるのだろうからその為かもしれないが。
だが、俺のそんな疑問にエヴァはニヤリと笑みを浮かべるだけだった。
「安心しろ。お前が何を心配しているのかは大体予想が付くが、1時間程度で済む」
「……そうか? まぁ、エヴァがそう言うのなら構わないが」
「何のお話ですか?」
話に割り込んできたのは千鶴だった。先程まで一緒にいた夏美はあやかと神楽坂を止めるべく奮闘しているらしく、向こうで頑張っている様子が見える。
「何、この歓迎会が終わった後に本気のアクセルと本気の私が戦ってみるというだけだよ」
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