暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0258話
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うなるともう、腐れ縁って感じだな」
「そうアルね。良き縁はいつまでも続くものアルよ」

 ひょっこりと姿を現した古菲が、ひょいとばかりにこちらへと皿を渡してくる。その皿に乗っていたのは、いわゆる中華まんだった。

「これは?」
「超包子の肉まんアルよ。歓迎の贈り物ね」
 ――私が作りました。良ければ食べて下さい――

 何と言うか、癒し系の少女がそう言ってペコリと頭を下げてくる。

「五月が料理長を務めている超包子はこの麻帆良学園でも有名な屋台だから、味は保証付きだよ」
「そうそう、超包子は美味しいよねぇ。……超包子の牛丼も食べてみたいけど」
 ――今度お店にいらしてくれたら牛丼、お作りしますね――
「にゃはは。確かに超包子特製牛丼は食べてみたいねぇ」

 古菲の持っている肉まんの匂いに惹かれたのか、チアリーディング部の3人組がいつの間にかこちらへと近寄ってきていて四葉と会話をしていた。
 にしても。

「牛丼か」
「お。アクセル君、牛丼知ってるの? やっぱりアメリカにもチェーン店があったりする?」

 余程牛丼が好きなのか、釘宮が身を乗り出すようにしてそう聞いてくる。

「好きか嫌いかで言えば、間違い無く好きだな。……ただ、食べた回数自体はそれ程多くないんだが」

 と言うか、アクセルに生まれてからは一度も食べてないんだよな。マリューにしてもレモンにしても、料理は上手いんだけど出身がヨーロッパや大西洋連邦という関係で基本和食にはノータッチだし。寿司屋があったオーブでも牛丼屋は見なかったしな。あっちに戻れたらトール辺りにでも聞いてみるか。

「へぇ。牛丼が好きとはなかなかの通だね。今度一緒に牛丼食べに行ってみる? 駅前の近くに美味しい牛丼屋さんがあるんだけど。……昨日のお礼も兼ねて、どう?」

 正直、非常に心惹かれる提案だった。昨日柿崎に奢ると言われたゴーヤクレープとかいうのはちょっと遠慮したいが、牛丼なら是非ご馳走になりたい。

「そうだな、近いうちに連れていって貰えると嬉しい」
「おおっとぉっ、釘宮がアクセル君をデートに誘う事に成功! アクセル君争奪戦から一歩抜け出したか!」
「ちょっと朝倉! 変な風に言わないでよね。これはあくまでも牛丼を食べた事が少ないアクセル君に対して昨日のお礼を兼ねて……」
「釘宮さん! 貴方もアクセル君相手に……」
「うわっ、いいんちょ。アスナとやり合ってたんじゃなかったの!?」

 突然にょきっとばかりに生えてきたあやかに、思わず後ずさる釘宮。俺と話している途中で朝倉に抗議をしていた為、当然その近くには俺がいる訳で……

「っと」

 後ずさって俺にぶつかり、倒れ込もうとした釘宮を抱き留めるようにして支える。

「キャッ……あれ?」

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