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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-10 beginning a movement
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園『時の庭園』――――に突入するらしい。
燐夜もいずれはここへ行かなくてはならない。ここ数日のうちに。
プレシアと話すために、あの時のことを聞くために。
……場合によっては、殺すことも躊躇わない。


「くっ…………」


悲鳴を上げる体に鞭打って、もはや最後の力といっても過言ではないが気力を振り絞って転移魔法を行使する。
一瞬にして展開された魔法陣の中心に立っていた燐夜は、音もなくこの管理外世界から去った。
燐夜がいたところには黒い魔力の残滓が淡く輝いて、空に消えていった。


後に残ったのは、地面に残った大量の損傷、または破壊された武器と、大きく開いた穴。


      ◯


それぞれの思惑が交錯する中、ただ純粋にある少女を助けたい少女――――なのはは、その瞳に強い意志を持って戦場へと向かっていく。
その心には、少女を助けたい思いと、それに勝るとも劣らないある少年に対する思い。


――――早く、会いたいな……


その二つの想いが心を占めていた。
それでも今は、一つのことだけに。――――強くなりたい。


      ◯


燐夜は、とある大きい結界内にいた。
それは、なのはとフェイトの戦いとみるため。勿論管理局側には姿などは捉えられない様にしている。
さらには、被害が無い様に結界の限界まで外側にいた。


昨日のうちに休息は取った。
そうでもしないと動けそうにもなかったからだ。


燐夜は最後までこの戦いを見ようとは思っていない。
決着がつきそうであれば、すぐにでも時の庭園に転移する予定だ。ただ――――


「ちっ……しゃあないか」


予想以上に管理局側の監視体制が厳しかった。
たったの5分程度だったはずだが、もう目の前を20回は通り過ぎている。
中には気づかれそうになったケースもあった。
やはり現実はそう甘くないか。燐夜は、予定を前倒しして時の庭園へ転移した。



だが、いくら燐夜の転移魔法が特殊で結界内から転移できるとしても、結界内からでは相手方に察知されてしまう。


「艦長! たった今、結界内で転移魔法反応確認。転移先は不明です!」
「誰だかわかる?」
「やってみます!」


転移魔法反応を察知した相手方。この場合は、管理局。
巡航L級8番艦アースラ。その艦長のリンディ・ハラオウン。通信主任、エイミィ・リミエッタ。そして、現場主任であり執務官であるクロノ・ハラオウン、その他管理局魔導師数名である。


「艦長、どうかしましたか?」
「ああ、クロノ。いやね、結界内に転移魔法反応があってね、今エイミィに当たらせてるところよ」
「! ……そうですか」


驚いた表情をクロノがするもいつもの真面目
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