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恋姫〜如水伝〜
十六話
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採用させません。冷遇に不満を持つ者も多いでしょう。しかし、四世三公を輩出しただけあって、世間に顔が広く、広大な領土を持ち、私財や兵も多いのは確かで、董卓に次ぐ大勢力でしょう、それだけに袁家が反董卓の旗を揚げれば多くの諸侯が味方するでしょう」
「そうね、成り上がりの董卓と違い、袁家の権威は漢王朝に並ぶ程でしょう、味方に回る者も多いわ、対して董卓は人気が無い。これが決定的な差ね」
「華琳、先ほどから袁家の凄さを私に教えているが、君は、どちらに付くのだ」
「当然、袁紹に付くつもりよ、あいつがいくら馬鹿とはいえ、その周りは私の力が無ければ董卓には勝てないと思っているでしょう、一応、腐れ縁って言うのもあるし、見知らぬ董卓よりは利用し甲斐があるでしょう」
その言葉を聞き如水は華琳の意見に納得したが、その場合この密議の意味が分からなくなった。
「方針が決まっているのなら、わざわざ三人で話す必要があったのか?」
「念の為、貴方達の意見を聴きたかったの。一度、情報を共有して二人の意見を聴きたいの貴方達の意見は私の参考になるから、二人共、改めて意見を聴かせて」
華琳が二人の意見を聴きたい理由を話たので、如水と桂花は忌憚の無い意見を述べた
「私は袁紹に付く方がいいと思う、一応の大儀は袁紹にある、董卓は孤立するだろう、旧知や恩人ならともかく、わざわざ共に悪名を着る義理もないだろう」
「私もです、それに董卓よりも袁紹のほうが、華琳様にとって利用しやすいでしょう、今は袁紹と共に戦う事が有利かと思います」
「わかったわ、二人が同じ意見なら私も言う事無いわ。解散」


華琳の私室を出た二人はそれぞれ役割を決めた
「如水殿、私は朝廷と袁紹の動きを調べます、その二つなら伝手がありますので私に向いています」
「そうですね、では、桂花さん。そちらはお任せします、私は董卓軍の内情と連合に集まる諸侯の顔ぶれを調べます」
「わかりました、如水殿。お互い華琳様の為、力を尽くしましょう」
「ええ、この後の為にも今が一番重要です。私達の出来る限りやりましょう」
そう言って、二人はお互いの仕事に移った。


それから一月程して、曹操の下に袁紹からの反董卓連合への参加の呼びかけが掛かった。曹操はこれに応じ、五万二千の兵を率い連合へ加わった。


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