第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第13話:信じる者はすくわれる……足下を。
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・マーニャさん・ウルフさんの隊列で、この洞窟を探索し原因究明をしている俺達なのです。
彼女の愚痴と共に……
だがマーニャさんの意見も一理ある。
この洞窟は、ある程度腕力のある大人が2.3人で協力しないと突破できない石壁があり、結構先に進むのがめんどくさかったりもするんだ。
「おい気を付けろ……敵の気配はするのに、敵が襲いかかってこない。何かおかしいぞ……」
不平を言い辟易している俺やマーニャさんに、ウルフさんが格好良く状況を見据え注意を促してくる。
そうだよね、気を抜いちゃダメだよね!
気持ちを入れ替え俺が一歩を踏み出した途端……
“ガコン!”という音と共に、俺の後ろの床が抜け、隊列中央にいた女性3人が下の階へ落ちてしまいました!
慌てて後を追おうとしましたが、抜けた床が元に戻り俺達の行く手を遮りました。
「ど、どうしましょうウルフさん!?」
「落ち着け! リーダーが最初にパニクッちゃダメだ。見た目だけでも平常心を貫け!」
そ、その通りだ! ここでパニックを起こしては敵の思う壷……流石はウルフさん、格好いいです!
「何事もプラス思考だ……小うるさい女共が居なくなって清々したと思えば良い。……どうだ、気が楽になっただろ?」
えぇ〜……それってプラス思考なんですか?
「よし、一旦町へ帰って作戦を練りながら、町の女の子でもナンパしようか!?」
すごい爽やかな笑顔で、一旦帰還案を提示するウルフさん。
ワザとなのは解っているけど、それでも不安になってしまいます。
「で、でもウルフさん……先ほど通ってきた道ですが、また石壁に塞がれてしまい、俺達だけじゃ帰れなくなってますが……皆さんを捜しません?」
「しょうがねぇなぁ……運良くミネアさんだけと合流できれば助かるが、きっと3人娘が一緒だろうなぁ(笑)」
ウルフさんは楽しそうに笑いながら、唯一行く事が出来る下りの階段を指さし、俺に行く先を指示する。
本当は彼もみんなの事が心配なのだろうけど、そんな様子は微塵も見せない。
出来る男ってのはこうでなきゃ!
シンSIDE END
(裏切りの洞窟)
ウルフSIDE
やっべぇ〜……
よりによってリューノとはぐれてしまった!
アイツ戦闘能力は皆無だから、怪我でもしてなきゃ良いけれど……
マーニャさんとミネアさんが守ってくれるだろうけど……心配だ。
俺より先にシン君が取り乱しちゃったから、カッコつけて平静を装ったけど……
リュカさんが居ない今、娘等を守るのは俺しか居ないのに……
でもシン君が素直な良い子で助かる。
全てを言わなくても俺の考えを察して先頭を歩いてくれる。
唯一の通路を彼を先頭に慎重に進む俺達。
やぱり女っ気は欲しい……マーニャさ
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