最終章
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GPS技術の粋が詰まっている。この情報があれば、祖国のミサイル技術は飛躍的に進歩するはずです。」
「よかった、苦労した甲斐がありました。」
「おい、小野寺、どうやら本物らしいな。」
「モンスター、そんなことは最初から言ってあるはずだ。そんなことより、さっきの俺の話しをどう思う。確かに、あの少女は俺と石田の仲を取り持ったんだ。」
「無駄口をたたくな。それに、もうモンスターなんて呼ばなくてもいい。お前の知っての通り、俺の名はパクサンスイだ。」
学者風の男が後ろから声を掛けた。
「それはそうと、妹のことお願いします。何とか生活出きるように面倒を見てやって下さい。お願いします。この通りです。」
「そんな、頭を上げてください。上司にはじきじきに私からお願いしておきます。収容所から出して、普通の市民になれるよう申しあげます。安心して下さい。」
「有難うございます。今後も協力は惜しみません。何なりとお申しつけ下さい。」
「有難うございます。いずれ、先生の教示を仰ぎたいと長官も仰っています。その節は、ご協力をお願いします。さあ、これですべて終わりました。外に出ましょう。」
この時、銃声が響いた。二発目。高嶋は顔をしかめた。学者風の男がおどおどしている。
また続けて二発の銃声が響いた。高嶋がドアを開けて叫んだ。
「先生がお帰りになる。銃をしまえ。石川、笹岡、扉を開けるんだ。」
石川が肩から血を流しているのを見て舌をならした。
石田は携帯に話しかけた。
「どうだ、聞こえたか。」
「ああ、石川警部が真犯人ってことは確認できた。最後のは高嶋方面本部長か。」
「そうだ。」
「銃声がしたが、こっちの損害はないか。」
「あっちが階段下に一人で転がっている。それに石川が仲間に止血してもらっている。そうだ、言っておくが、いいか、パトカーで周りを固める時は、一気に固めるんだ。揃ってからサイレンを鳴らせ。おそらく敵は6人から8人、全員銃を持っている。」
「ああ、分かった。今、がらがらと音がしているが、あれは何だ。」
「よく分からんが、学者みたいな顔をしている奴が帰るところだ。」
「そっちに先行しているパトカーに後を追わせよう。」
「あと、どのくらいかかる。」
「あと5分と掛からない。十数台がそっちに向っているはずだ。」
その時、高嶋の声が響いた。
「おい、榊原、まったく貴様と言う男は、やっかいな男だ。散々てこずらせやがって。これからお前のもとに殺し屋を差し向ける。撃てるものなら撃ってみろ。銃を捨てる必要はない。撃てばいい。おい、小野寺を引きずり出せ。」
車から小野寺が降りてきた。高嶋が叫んだ。
「さあ、ジジイ、立つんだ。立って小野寺に肩を借りろ。おい、笹岡。この二人が離れられな
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