第十九章
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黙って聞いていた晴美が口を挟んだ。
「親父さんって?」
「ワシの親父だ。頑固もんでな、面倒な男だ。」
キャンピングカーは広い駐車場でも目立った。車をその横につけた。榊原が恐る恐るドアをノックすると、内側から勢い良く開いて、親父さんがにこにこして顔を出した。榊原を無視し、その手で横に押しのけた。その視線は晴美に向けられている。
「良かった、良かった。本当に良かった。腹すいているんだろう、晴美ちゃん。饂飩をゆでておいたから。さあさあ、中に早く入りなさい。」
晴美を預けると、石田と榊原はすぐに車を発車させた。幸子の家は三軒茶屋にある。ここからすぐ目と鼻のさきだ。しかし、15分もしないうちにキャンピングカーにもどるはめになった。小野寺から連絡が入った。幸子と春代がさらわれたと言う。
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