第17話
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ず、機嫌の良い織斑先生の後に従い、ボーデヴィッヒに会うのは止めておくことにした。
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織斑先生と別れ、食堂につくと、混沌が広がっていた。
落ち込み、落胆する女子生徒、怒って出ていく篠ノ之、悶えている一夏。
何をどうすればこんな事態になるのか。
辟易しながら速やかに食事を済ませ、部屋に戻る。
一度戻ってきた一夏は、シャルルと解禁された大浴場に向かった。ここで大事なのは、シャルルは男装をした女子だということだ。この先一夏の身に振りかかるであろう災難を憐れみながら、俺は部屋備え付けのシャワーを浴びて、先に床についたのであった。
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翌日。朝のホームルームにシャルルの姿がない。ボーデヴィッヒの姿もないが、怪我の影響と思われる。
「み、みなさん、おはようございます……」
教室に来た山田先生は、朝から何だか疲れていた。
それからは、あれよあれよと、凄い勢いで穏やかな朝は何処かに飛び去ってしまった。
改めて己が女だと宣言したシャルル改めシャルロット・デュノア、いきり立つ乙女たち、突如現れ、一夏の唇を奪い、自分の嫁にすると言い放ったボーデヴィッヒ。
更に一夏に惚れた乙女が増え、我が予想は見事に的中した。
そう他人事のように考えていたのがいけなかった。一目散に逃げるべきだったんだ。
「助けてくれトモ!」
「は?え?嘘!?」
俺を盾にするように後ろに隠れる一夏、怒りに燃える少女達の、迫り来る一撃。
その日のホームルームは、轟音と爆音、そして絶え間の無い衝撃で文字通りクラスが揺れたそうだ。
俺は篠ノ之達の一夏に対する攻撃の生け贄にされ、再び医務室のお世話になった。
………理不尽だ。
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「フムフム…へぇ!ほほお!ソコでそうなる!」
智春達がいる地から遠く離れたとある場所で、一人の女性が、ある映像をみて興奮していた。
「いやー、『私が知らないIS』なんて凄い凄い!誰が作ったのかな〜?知りたいな〜♪」
鼻唄混じりに、一人映像からの情報を処理している。
最初は、とるに足らない存在と思っていた女性だが、改めて見てみると、女性の興味を引くに十二分な内容だった。
「他との互換性の排除、応用のききやすい武器、オーバーブーストに、……使ってる子は気付いて無さそうだけど、『異常なまでの修復能力』。根底から思想が異なってるね」
女性は、ここで言葉を切り、
「ヴァンガード…、『先導者』、か。少しだけ、楽しくなってきたかな?」
そう言って、女性は笑う。天才が故、あらゆる事に興味を持たなくなった女性、世界でたった三人にしか興味を示さない、『篠ノ之束』のそれは、新しい玩具を見
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