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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第15話 銀髪の彼の素顔
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《本当》と言うのが どの部分の事をさしているのかは、わからないがな。今オレが説明した言葉に、嘘偽りは無い。全て本当の事だ」
レイナのその姿に、リュウキは、再び僅かにだが動揺してしまった。
そして、対照的にリュウキのその言葉を聞いてレイナは、心躍るようだった。
彼女が思っているこの世界で唯一本物だと思えるのは《睡眠》。彼女はそう考えていた。これは厳密的に言えば、彼女と共にいた……
ひと
(
・・
)
の影響もあるのだろう。そのひとの事が大好き、だったし、信頼していたし、その言葉は間違いないとも思っていたから。
なぜなら、SAO。この世界は何もかもが幻想。
五感の感触の全てが幻想。即ち、《歩く》《走る》《話す》《食べる》。そして、《戦い》だってそうだ。
それらの動作は、SAOを動かすサーバーが演算したデジタルコードに過ぎない。現に、現実の自分の体はピクリとも動かないのだから。動いているのは、生命を維持させる鼓動のみだ。
だけど、そんな偽り、幻想の世界でも《睡眠》だけは違う。
このデジタルの世界は脳を使っている。……そんなゲームをする以上は、脳を休める、と言う意味でも必要不可欠なものだろう。
だからこそ、睡眠くらいは、……せめて 安心して眠れる宿屋でくらいは熟睡したいと考えていた。
だけど……、その実、そうも言ってられない。
レイナの信頼している大好きな人。その人と
あの時
(
・・・
)
ナーヴギアをセットしてしまったから。
そう、この悪夢のゲーム、《SAO》に誘ったのはレイナからだった。
その人は、毎日頑張ってるから、少しでも、少しでも……息抜きをしてもらいたかったとレイナは思っていたんだ。発売前からの評判は過去にない程であり、様々なメディアが取り上げていたこのSAO。レイナは、それを見た。そして周囲の友人からも、とても面白いって聞いていたのだ。
だから、こんな事になってしまったんだ。
までの夜一緒に眠る時、レイナ自身は その大好きな人よりは少し長くは寝てられるけれど……、それでも、その時の後悔で飛び起きるように目が覚めてしまう。
目が覚めて、最初に視界に入ってくるのは先に目が覚めていた人の姿だった。
それは、ある日の夜。2人部屋に泊まっていた時の事だ。
安心さしてくれるようにしてくれてたけど、レイナはそれもとても辛かった。
だって、自分のせいなんだから、と言う自責の念が彼女の心を強く締め付けていたから。
だから……、レイナはせめて、『役に立とう。その人の為なら何でもしよう』……そう思って、頑張って付いていった。
そして……事件が起きた。
(………私はあの時……に、でも、今はその事は)
レイナは
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