暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
番外編 「佐藤さんの調査報告書:残間兄弟の事情に迫るの巻(後編)」
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とか。
PM 7:30
風呂上りにぶらついていたらモッピーが誰かに電話をしているのを見かけた。遠目なのでよくは分からなかったが随分親しげに話していた。・・・誰だろうか?彼女の交友関係も原作とは違いそうなのでその辺も後で調べておいた方がいいだろう。
(やーやー・・・こうも分からないことが多いと少し気疲れしちゃうよ)
今の所原作と大きなずれは無い・・・と思いたいが、そこそもまだ原作ルートは始まったばかりだ。むしろ何か警戒するべきことはこれから起こるかもしれない。
原作では基本的に死人とか出ないし、多少危ない目にあっても死にはしないだろう。(希望的観測だが)
つまるところ、私が原作勢に無駄なちょっかいを出さなければ巻き込まれることは無いのだ。わざわざ物語の参加者になって劇を演じずとも、世界は勝手に物事を片づけてくれる。何より自分以外のイレギュラーとてたくさんいるのだから自分までお鉢が回ってくることは無いはずである。
え?その台詞はフラグ?ははは、そんな転生モノの二次創作じゃあるまいし。
ま、なんにせよ・・・
「この世界に生まれてよかったな〜・・・ここは楽しいことだらけだよ」
転生者は得したと言わんばかりにほくそ笑む。昨日も今日も、きっと明日も、この学園に飽きることは無いだろう。
その後、部屋に戻った佐藤さんを待っていたものは、お弁当のお礼にとベルーナ君が用意したお手製パンナコッタだった。夜に甘いものは・・・とも思ったがおいしそうだったんで普通に食べました。美味しかったです。
(そういえばベルーナ君の人となりは全く分かんないな〜・・・本人に聞くのも悪いし、どう探りを入れようか・・・)
結論:きっと他人から見た私はパパラッチモドキ
PM 11:30
この地球上の何所とも知れない場所にある、天災・篠ノ之束のラボ。そこに一際上機嫌な声が響く。
その声はまるではしゃぐ子供の様な、それでいてどこか人間としての何かが足りないと思わせる不思議な雰囲気を纏う。
「No,054ってば凄いはしゃぎっぷりだね〜・・・まさか自力でプロテクトを解除する子が出てくるなんてお母さんは嬉しいですよー?」
でも、と天災は言葉を続けた。
「この子が一人で頑張ってもポテンシャルを短期間にここまで引き出すなんて無理なはず・・・ってことは、やっぱりジョウ君にはとんでもない“何か”があるねぇ〜♪」
鼻歌交じりにキーボードを叩き続ける。あらゆる可能性を予測し取捨選択しながらその答えへと向かう。もう見当はついているのだが。・・・調べた結果は、アタリだった。
「何となくね〜、チカくんとは違った“親近感”みたいなのを彼から感じてたんだよね〜!あ、弟ラブ的な所じゃなくてね?」
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