魔法先生ネギま!
0257話
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何と言うか、これが若さ故の勢いとかなんだろうな。ぐいぐいと迫ってくる勢いに対抗しきれないと言うか、流されると言うか……
「ちっ、つまらん展開だ。もっとお前があたふたするのを見たかったんだがな」
エヴァンジェリンが期待外れだ、とでもいうような表情で自分の席へと着く。
「……お前は一体何がしたかったんだ?」
「何、今も言ったが、お前があたふたする場面というのを見てみたかっただけだよ。……それより、昨日言っていた別荘の発掘が完了した。今日の放課後にでもうちに来い。昨日の約束通りにお互い全開で戦うとしよう」
ニヤリとした笑みを浮かべるエヴァンジェリンの言葉に、苦笑しながら頷く。
「吸血鬼と言う割には、妙に知的好奇心が……って、教室でこんな話をしてもいいのか?」
エヴァンジェリンが特に隠す様子も無く戦うとか言っていたのでこちらも普通に返していたのだが、この世界では魔法やら何やらに関しては基本的に秘匿されてるらしいというのは高畑から聞いて知っている。
「何、学園の連中に知られたとしても奴等にお前をどうこうする事なんか出来ないさ。それに……見ろ」
エヴァンジェリンの言葉に周囲を見回すと、特に誰かがこちらへと注意を払っている様子は見えない。
「この年頃のガキ共は注意力散漫だからな。特にこのクラスではそれが顕著だ。何か目立つ真似でもしてれば話は別だが、ただこうして話しているだけでは注目を集める事は無いのさ」
「……まぁ、エヴァンジェリンがそう言うのなら、それでいいが」
「エヴァで構わん」
「ん?」
「毎回、エヴァンジェリンでは呼びにくいだろうからな。エヴァで構わん」
確かに毎回エヴァンジェリンと呼び掛けるよりはエヴァと呼んだ方が呼びやすいのは確かだ。
「どうしてまた急に?」
「ふん、お前はある意味で私と似たような存在だからな。ある程度の親近感は持っているんだよ。それに私が吸血鬼であると知っても態度を変えないという奴は珍しいからな」
「吸血鬼と知って態度を変える、ねぇ。異星人やら遺伝子を改造して生まれた新人類やら、そしてなにより植物状だったり骨状態だったりする分身を無数に作り出して執拗に俺を狙ってくる化け物に比べると正直、吸血鬼? それが何? って感じなんだがな」
「……お前もまた、随分と波瀾万丈な人生を送ってきているらしいな」
俺の台詞に、どこか呆れたような目でこちらを見るエヴァ。
そんな状態でこの日の授業は過ぎていった。
……昼食に関してはまた一騒動あったのだが、それは置いておく事にする。
授業も全て終わり、早速エヴァの別荘に行く為に寮へ荷物を置くべく教室を出ようとしたその時、背後から声を掛けられる。
「アクセル君、この後ちょっと
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