魔法先生ネギま!
0257話
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人を助けてくれてどうもありがとうね。あ、私は椎名桜子って言うんだ」
「あらあら。アクセル君ったら色んな所で人助けをしているのね」
「千鶴さんっ!」
「……そうだったわね」
「どうしたの、ちづ姉?」
「フフフ、何でもないのよ夏美ちゃん」
危うく一昨日の出来事を匂わせるような発言をした千鶴を、あやかが止める。それに不思議そうな顔をした夏美だったが、笑って誤魔化す千鶴だった。
「むぅ。やっぱり強いアルか。……アクセルといったアルな。今度うちの部活に来ないアルか?」
「部活?」
「うむ。中国武術研究会という部活アル」
「あ、それなら私達の部活とかも!」
「……美砂、チアリーディング部にアクセル君を招待してどうするつもりよ」
「そこはほれ、アレよ。綺麗なお姉さん達のサービスシーンで……」
「にゃはは。面白そうだから、私もそれには賛成かな」
「桜子、あんたまで……」
中国武術研究会にチアリーディング部ねぇ。チアリーディング部の方に関しては純粋に演技を見るという意味でありかもしれないが、問題は中国武術研究会の方だな。俺の使える格闘術というのは、基本的に士官学校で習った軍隊格闘術をより俺向きにカスタマイズしていったものだ。ぶっちゃけ格闘技というよりは殺す技術と言った方が正しいだろう。だが、それを言っても目の前にいるくーちゃんと呼ばれた少女が諦めるとも思えない。となると、そうだな……
「まぁ、機会があったら」
取りあえずは誤魔化す事にする。
「本当アルね!?」
だが、目の前の少女は何を勘違いしたのか喜色満面の様子で妙な踊りを踊っている。
「あーあ。くーちゃんに難しく言っても通用しないよ? 何せバカレンジャーなんだから」
と、どこか呆れたような様子で釘宮が呟く。
「バカレンジャー?」
「簡単に言えば、クラスで成績の悪い5人組だね」
「……美砂、私達の成績から言えばバカレンジャー予備軍だったりするって分かってる?」
「うぐっ! ……いいのよ。私は恋に生きる女なんだから!」
「さすが2-Aで唯一恋人がいる女は言う事が違うわね。……でも、結局お試し感覚で付き合った感じなんでしょ?」
「……まぁ、それを否定するには吝かではないという感じではある、かな?」
話がどんどんずれていってるような気がするが……まぁ、曖昧に出来たんだし良しとするか。
「はいはい、皆さん。そろそろ次の授業が始まりますわよ。ご自分の席に戻って下さいな」
「はーい。いいんちょはやっぱりいいんちょだねぇ」
俺の周囲に集まって来ていた少女達も、それぞれが自分の席へと戻っていく。
「悪い、あやか。助かった」
「いえいえ、アクセル君の事ですもの。この雪広あやか、全力で支援させて頂きますわ!」
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