第四章 空白期編
第百十三話 『陸士訓練校の変わったトリオ(前編)』
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、ちょっと辛辣だね…」
「なんとでもいいなさい。あたしは真実を言っているだけなんだから。
リオンさんも言いたいことがあったら素直に言ったほうがいいわよ? アンタ達二人共あたしにはない恵まれた魔力と体力を持っているんだから…」
「う、うん」
「ティアナ…ティアナも十分才能はあると思うよ?」
リオンがそう言っていた。
うん。それはあたしも思うよ。
あたしをここまで矯正してくれたのはほかならないランスターさんだし。
「褒めてもなにもでないわよ? それとデバイスもいいもの使っているんだからそれを使いこなせるように頑張りなさい。今のままじゃ宝の持ち腐れ状態なんだから」
「う、うん。使えないことに恥じないといけないね!」
せっかくお母さんの形見のデバイスなんだからしっかりと使いこなさないとね。
それから三人で遅れてシャワー室に入ったけどもう混みまくっていた。
「あちゃー…やっぱり混んでいたね」
「リオンさん。あなた、これももしかして予知していた?」
「うん、少しだけ…」
「そう…」
「あたしのために時間とってごめんね、二人共」
「いいわよ、気にしないで」
「うんうん」
それで服を脱いでいる時にランスターさんがある事を聞いてきた。
「そういえば、あんたっていつもその写真持ち歩いているわよね?」
「えっ?」
見ればランスターさんはあたしの雑誌の切り抜きであるなのはさんとシホさんの写真が入っているアクセサリーを見てそう言っていた。
「あ、この人達って戦技教導隊の高町なのは二等空尉とシホ・E・S・高町二等空尉の写真だね」
「うん。あたしの憧れの二人なんだぁ…」
「そうなの。でもあたしもシホ・E・S・高町二等空尉は目指す人の一人ね。
なんせ“魔弾の射手”って異名がついていて射撃型の魔導師からすれば高みの存在の人だしね」
ランスターさんはシホさんを目指す人だって言っている。
あたしはどっちかというとなのはさん寄りだからね。
それでリオンさんも、
「私もシホ・E・S・高町二等空尉は目指す人かな? 双剣使いってところが同じだし…」
「え? リオンさん、あんたってデバイス、サーベルよね?」
「う、うん…でもモード2は双剣形態なんだよ? 今は封印されていて使えないけど…」
「ふーん…結構高価なのね。そのデバイスは」
「うん…ちょっと昔にいろいろあってもらったんだ。ちょっとした制御のために」
「なんの制御よ?」
「これだけは言えないかな? 私の秘密なの。ごめんね」
「ま、いいわよ。話したくない事だってあるものよね」
「そうだね、ランスターさん」
それでシャワーを浴びながら、
「でも目指しているってことは空戦希望なの? ナカジマさんは」
「うーん…近代ベルカで空戦っ
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