妖精の国
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るんだ。何時もよりも殺気が増している……対外的に副長が死ぬのは問題なんだが」
「対内的にはOKですのね……でも、確かにそうですわね。そっちで、智のストレスをマッハの勢いで貯めるような外道イベントでもやらかしたのですの?」
どうしてここでこちらが犯人説という疑惑を持ち出してきますかねーと思うが、周りにいる外道が外道だから仕方がない。
「ええと、そのですね───簡単に言えば副長が修羅場イベントを発生させたので浅間さんルートを選ぶための選択肢がリバースされて封殺状態になっているんですよ。これを何とかするには浅間さんへ通い妻の如く通い、好感度を上げなきゃいけないっていうところです」
『そっかぁ……武蔵を離れている内にそんな面白いことがあったんだぁ……ガっちゃん? そこら辺大丈夫? 同人誌に反映することが出来た?』
『フフフ、大丈夫よマルゴット……私、貴女がいない間余りの寂しさについネタ帳のネタを一割くらい使って、熱田君がおトーリなさるを大幅改変してしまったのよ……今、留美の清純フィールドで浅間様がズドンを躊躇っている名シーンよ。ここから先はマルゴットと一緒に考えようと思って取ってあるの。一緒に完成させましょう……!』
「ちょっと待った−−−!! ナルゼは今、非常におっそろしい事を平然と吐きましたね……!? というか、もう、それ! トーリ君が出ている意味があるんですかーーーー!!」
ああ……そっちに重点を置くんですね、と目が憐みの視線にならないように気を付けたら半目になったが仕方がない。
まぁ、ともあれ総長がいないというのは危険……というのは大袈裟かもしれないが念の為に探すべきですかね、と思っていたら
「おや?」
本人がこちらに来ていた。
見慣れた全裸が何時もの笑顔でこちらに向かってきている。
……見慣れて嬉しいものじゃないですけどねー。
全裸ネタは全員で何度も阻止しようと過去幾度もチャレンジしたのだが、何をどうしても止めない。
まさか、第二特務の拷問や副長の剣撃やハッサンさんのカレーやイトケンさんとネンジさんの友情レボリューションを受けても止めないとは思わなかった。
この全裸は全裸になる事に何か命を懸ける理由でもあるのだろうか。どうせ下らないだろうから聞こうとは思わないが。聞けば腐る。
「何していたんですか総長? 外に何かあったんですか?」
「おうおう、アデーレ。オメェ、知らねえのか? 今、下の海に世にも奇妙な武蔵産の雄型人魚が狩られそうになるっていう愉快アクションが行われているんだぞぉー? 爽快だぞぉー?」
「武蔵にそんな珍種がいましたっけ……?」
何時からそんな愉快動物園になったのやら。
非常に気になる前振りだったが、気にしたら武蔵内カーストが落ちてしまいそうにな
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