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不可能男との約束
妖精の国
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よくマンガ草紙に書いてあるけど、どっちかと言うと羨ましいっていうより微笑ましさを感じてしまうのはアタシがもう現役を引退しているからとかかしらねぇ……」

「いやいや、若くても思いますよ。青春っていうのは年じゃなくて状態と状況って事ですよ」

「……でも、確かうちの馬鹿副長の狙いは……」

全員でその事実に至って、結論はこう思った。
男連中は無言で、武器の整備をし始めた。流石にこれからの事も考えているのか武器は輸送艦側で作られた原始武器である。ちゃんと先は尖っているので真っ当な人間に当たれば凶器だが剣神は規格外なのでこの程度ではダメージを得ない。
だから、ちゃんと流体強化して凶器になるようにしてから彼らは行動した。
さっき副長が落ちて行った先に。





「ぬ……? えらい騒がしいで御座るな……」

輸送艦の所から物凄い騒がしい声が聞こえる。
それは、色々と荷物やら交流やらをしているので騒がしくなるのは仕方がないが何故かドボンドボンと海に投げ捨てるような音が聞こえる。
まるで原始時代の魚を狩るために槍を投げているような音が。
錯覚で御座ろうと思い、そのまま丘の上を歩く。
行先は決まっている。
行先は船の上から毎日見ていた場所で、そこは剣が大量に刺さっている場所であり戦場の跡……つまり墓所だろうと見当をつけた場所だ。
行く理由としては、地盤とかがおかしくなっているように見えたからである。だから気になった。
それだけである。
忍者の性……というよりは自分の性格で御座るなと思い、早く着かなくてはと思う。別に悪いことをしているわけではないのだが何となく武蔵の皆が作業しているの自分だけという思考が生まれてしまう。
他人が働いているところを見ると、自分も何かをしなければいけないと思うのは忍者でなくてもつい思ってしまう事であろう。
どこぞの全裸や副長は無視するが。アレらは逆に作業を邪魔するか破壊するしかできないのでノーカウントだ。

人間、どう成長してどう歪んだらあんな先天的非協力キャラになるので御座ろうな……?

馬鹿の方は姉も狂っているので理由は解かり易いがシュウ殿は天性だろうか。
いや、親と言う可能性もあるかもしれないので結局は過程ではなく結果であろうと思い結論を出す。
やれやれという感じで首を振って、吹いてくる風を心地よいと思っていると

「ぬ……」

人の気配が前から来ている。





敵か、と思う思考は即座に捨てた。
気配の揺れみたいなものがこちらに気づいているような揺れをしていない。だから、普通に考えてここら辺の住人なのだろうと思う。
問題はないのだが一応、敵対状態である武蔵の特務である自分が出歩いていると怖がらせるかと思うがこの距離では隠れるのも難しい。
直前まで
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