妖精の国
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てきない気がするが……後で上野に叩き込んどいたらどうだ」
「何をやってもポジティブアクションしか返さないといったのは貴様だろうが、グレイス。以前、マジ光翼でしばいたらどうなるだろうかとチャレンジしたのだが大量出血しながらLady! 君との友情は正しく光り輝くその翼の散る美麗の景色の如きファンタスィックだな! と叫んだぞ。数秒後に血が足りなくなって倒れたが。後でダッドリーが形式的に怒ってきたのも愉快な話だったな」
「……以前、ジョンソンが血だらけで運ばれていたのはそんな理由があったのかい。どうでもいいけど僕はそんな友情はいらないからね」
「失礼だな貴様。私とて力を振るう相手を選ぶ良識はあるぞ」
そうである事を祈っているよ、と気楽に返事をしとく。
そうじゃなきゃとりあえず近くにいてもらったら困る。
「しっかしまぁ、アイツらで大丈夫か? いざという時、女王。あんたと同格を相手にしなきゃいけないだろ。勝てないとはアイツら意地でも言わないだろうが」
「同格、とは?」
解かっているくせにと前置きを置き、グレイスは言葉を地に落とす。
「いるだろう? 荒の王の代理神。攻撃という一点のみならばあんたといい勝負しているかもしれない神が」
「奴と私では専門としているのが大幅に違うから比べるのはどうかと思うがな───それに私の方が当然上だ」
「……根拠は?」
「私は妖精女王。奴は剣神───どちらの方が受けが良さそうなのか一目瞭然じゃないか」
「妖精女王の脳は妄想のみか。というか、アンタの力は人気が全てかっ」
全部グレイスがツッコんでくれるから余計な事をしなくて済むな、と思う。
粗暴に見えて付き合いが良い海賊女王。いいキャラだ。
「で、今話題に出た剣神だが……シェイクスピア。お前の事だから調べているんじゃないのか?」
「僕が言わなくてももう既に調べているだろ?」
「他人の口からの報告が醍醐味なのだよ」
面倒な女王だと思い、でも今回は自分にとっても面白い要素がある話題であったから同意することにした。
ネタというのは自分一人で吟味するのもいいが、他者との会話で熟成されていくものでもあるのだから。
グレイスも拒否するような姿勢じゃなかったので二人まとめてで行こう。
「参考までに聞くけど、二人の知っている情報は?」
「何でもぶった斬りたくて、巨乳大好きな神様って話だね」
「うむ。何でも武蔵では毎回の如く風呂の覗きに行って、番屋相手に戦争を仕掛けているらしい。最後には浅間神社の巫女による射撃によって万事解決しているという……神は自由だな」
僕も確かに同じ情報は調べたら聞いたけど、ここでどうしてここのメンバーは頷きにくい事を言うのだろう。
無視するけど。
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