第三十五章 復帰と戦闘民族性
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われている。
それは、新人達の伸びしろがあるためであり、コレ以上容量値が上がらないという限界値が必ずある。
限界値は人それぞれであり、隊長格のなのは達は打ち止めだ。
俺はと言うと、魔力供給の役割がありいつ緊急任務が入ってもいいように調整していた為、魔力を限界まで使用することは無かった。
つまりは、端的に言えばどこぞの戦闘民族然り。
最大魔力量が増えた。
3%程。微妙だ。
クロノは言った。
「は? 最大魔力量が、まだ増えただと……? 自慢か? 自慢なんだな?」
復帰して、祝いがあるかと思いきやクロノと模擬戦だった。
指揮官なのに、実力は衰えていない。
数回手を合わせて気付く。
「ん? クロノ、手抜いてる?」
「ハァ! 全力なんですけどぉー!」
数十回手を合わせて、クロノがダウンした。
見てたモノは、戦闘の起こりだった。
「お前、入院して強くなって帰ってくるとか何者なんだよ」
「……、知るか。イメトレしまくったのは確かだけど……」
違和感を擦り合わせて結合する。
結論を述べるのなら、
「先の先、その先に在る行動の起こりが解かる様になった?」
「僕に聞くなよ。大体、先の先を取るのは元から出来てただろうが。その先に何があるっていうんだ? また自慢か? 聞いてやるから話せよ」
「命令口調かよ。まあ、話すけど。客観的意見が欲しい。簡単にいえば、魔法を使うぞってのが、解かる様になった? と思う。つまりは、魔法発動の為の"行動の起こり"が解かると言えばいいのか?」
それは、
「それは、相手の行動の先読みというか、これからこうやって動くぞってのがわかる、つまりは未来予知に近い洞察力を得た、と言いたいのか……、お前、どんどんチートキャラになっていくよな……」
未来予知だと、言い得て妙だと思う。
「管理局はとんでもない化物を生み出してしまったのかもしれないな……」
「化物って、俺のことかよ!?」
クロノは考えこむ姿勢に入った。
「先にどのような魔法を使用するかわかってしまうのならば、それに対抗する魔法を組み立てる事によって、相殺または反撃できるということか……、なら、僕が負けたのも頷ける。オールマイティーに魔法を使える上に、どれもそこそこ使える魔法を取得しているミウラに勝てる魔法となると、小手先の技術ではなく、強力な破壊力を持つ圧倒的な魔法攻撃が必要か?
いや、それこそミウラの思う壺だ。強力な魔法には溜めがある。その隙を狙われるか、無駄打ちさせられるか……。ならば、戦艦で挑めば勝てるということか。
人を超える存在で対抗すれば流石に無効化できるだろう。個人のレベルで手に負える相手じゃないな。そう、ならば僕が化物と称しても間違えではないわけだな。うん、そうに違いない。なら
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