第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第12話:良い女ッスよね
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突如小声で俺にだけトンデモない事を囁いてくるウルフさん。
一体何を考えてるんだ!?
「な、何ですかそれ!? 嫌ですよ俺……折角綺麗に解決しているのに、そんな事を今言いに言ったらボコボコにされるじゃないですか!」
「そうだよ……ボコボコにされて来いって言ってるんだよ」
何なんだ……理不尽すぎる命令だぞ!
何故俺がそんな事にならなければいけないんだ!?
「絶対に嫌です! ウルフさんがやればいいでしょ……ウルフさんはそう言うキャラを持ってるんだから!」
「俺じゃダメだ……マーニャさんがその気になっちゃうから! 二人に怒られなきゃならないんだよ。今は二人に共通の敵(怒られ役)が必要なんだよ」
共通の敵(怒られ役)?
「今あの二人は仲直りをした。ここで共通の敵(怒られ役)が現れれば、二人の絆は更に深まるんだ! 謝るという気持ちで共鳴している時に、怒るという気持ちで更に共鳴させれば、二人の心は共鳴し続けるもんなんだよ」
つまり……ワザと怒られて二人の仲をもっと結束させろって事か!?
マジか……リーダーとして、そこまでやらなくちゃならないのか!?
し、仕方ない……俺もウルフさんの様な格好良く頼れる男になりたいし……
「う、うわあ〜い……俺もマーニャさんの細い腰に抱きつきたぁい!!」
俺は恥も外聞も捨て渾身の芝居でマーニャさんの腰に抱き付いた!
そして不可抗力なのだが…腕が腰に巻き付いた為、顔は胸の谷間に埋もれる形となる。
ほんの数秒、天国を味わい……そして地獄へと落とされた!
「このエロガキ何しやがる!!」
俺の股間に、鈍い音と共にマーニャさんの右膝がメリ込んだ。
「シン、アンタ何考えてんの!? 最低ね!!」
リューノちゃんの右手の平が俺の左頬にヒットする。
痛いけど……声も出ない……
言い訳したいけど……声を出せない……
チラリとウルフさんを見る……
軽く微笑み、小さくサムズアップをして褒めてくれた。
こ、これで良いのですね……
俺は貴方の期待に添えたのですね!?
頑張ります……俺、頑張りますから色々教えて下さい。貴方の様に格好いい男になれる様、色々とご指導して下さい!
シンSIDE END
(ブランカ)
ウルフSIDE
どうしよう……コイツ素直で可愛いな。
何だか弟が出来たみたいで、凄く楽しい気分になってきた。
しかもシン君は、俺がリュカさんから学んだことを積極的に吸収しようとしている。
やっぱりリュカさんは格好いいんだ!
俺が憧れる男の影を、会った事のない彼が追い求める……
すげーよリュカさん!
あとは仕事を真面目にやって、部下の俺に迷惑をかけなければ完璧なんだけど……
でもポピーお義姉様が言ってた…『お父さんが完璧な人間にな
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