第二十五話「ようは自殺志願者ですね、わかります」
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拠となる。さらには悪魔を癒すという愚行にまで出る始末。『魔女』と言われるのも当然だろう」
「自分たちが求める『聖女』とは違うから切るってか? 悪魔を癒したから魔女だってか? そんなのあんまりだろっ。アーシアの苦しみを誰も分かってやらなかったのに、そのくせ彼女の優しさに漬け込むのが教会のやり方なのかよ! なにが、神だ! なにが愛だ! その神とやらはアーシアに慈悲も慈愛もくれなかったじゃねぇかよ!」
「神は愛してくれていた。なにも起こらなかったとすれば、彼女の信仰が足りなかったからだろう。日本のことわざでは、たしかこういうのを……自業自得と言ったか?」
なんという言い分……それが教会の考えなのですわね。私たちからしてみれば、よほど彼女たちの方が『悪魔』らしいわ。
「そもそもキミは、アーシア・アルジェントのなんだ?」
「――っ! 俺は……っ!!」
「さきほどから訊いていれば我々教会を敵に回す発言が多々見られる。それは宣戦布告として捉えても構わないと判断していいのか? 一介の悪魔風情にすぎない君が随分と大それたことをするものだな。――教育が足りないのではないか、リアス・グレモリー?」
「では、君その教育とやらを僕に教えてくれないか?」
抑えきれない殺意を言葉に宿した裕斗くんは、その手に剣を携えて立ち上がっていた。憎悪と敵意、そして殺意を漲らせて。
「誰だ、君は?」
「君たちの先輩さ。失敗作だったそうだけど、ね!」
その瞬間、裕斗くんの殺意が高まる。
――っ! いけません!
止める間もなく、部室内に無数の魔剣が花咲いた。
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