魔法先生ネギま!
0256話
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人――黒髪の方が釘宮、桃色の髪の方が柿崎というらしい――は好奇心に目を輝かせて朝倉とかいう女の質問に集中している。
千鶴はあらあらと笑いながら。夏美はしょうがないなぁ、とばかりに苦笑を浮かべ。あやかに関してはすまなさそうに俺に目で謝ってきている。
その様子を見るに、これがこのクラスの平常運転の状態なのだろう。
そしてそんな風にしている間も、朝倉とかいう相手からのインタビューは続いていた。
「好きな食べ物は?」
「最近はエビのプリッとした食感が気に入っている」
「いやー、にしても喋り方がとても子供とは思えないけど年齢誤魔化していない?」
「さて、どうだろうな」
「それじゃあ、大体の質問もしたし……最後に2つ程。まず、好みのタイプは?」
「好みのタイプ……?」
好みのタイプと言われて、俺の頭に浮かんでくるのは当然レモン、コーネリア、マリューという3人の恋人達の事だ。だが、その3人にしても特に共通している点は……
「そうだな、自立心がある人は好きになりやすいと思う」
知的とかプライドと実力が釣り合ってるとか、包み込むような優しさとか他にも色々とあるが……まず最初に思いついたのだがソレだった。
「へぇ、自立心ねぇ……ちなみに、このクラスでは誰が好み?」
朝倉の言葉に、クラスを見回す。その時、ふと思いつきステータス表示をしてみるが……いるわいるわ。
神鳴流、半烏族、魔族、半魔族、甲賀忍法、魔法、中国拳法、呪紋回路、魔法無効化能力等々。多種多様なスキルが目に付く。
スキル覧に表示されているのだけでもざっとこのくらいだ。そしてスキル覧には特に何も表示されていなくても、SPが300オーバーというこの世界的には化け物クラスの魔力を持った人物もいた。
見た感じだとほんわか系の人物に見えるんだが。
恐らく、このクラスには2年で事情のある人物達を監視するなり、護衛するなり色々な目的で一纏めにしてあるのだろう。
「ねね。それで好みは?」
急かす朝倉に、溜息を吐きながらあやかと千鶴の方へと視線を向ける。
「まだ、このクラスの誰がどういう性格かは分からないが……敢えて言うのならあやかと千鶴だな。少し離れて、夏美と昨日助けた2人って所か」
『キャアアアアアアアアアアアアっっっっっっ』
そして再び広がる絶叫染みた歓声。
「アクセル君の気持ち、しかと受け取りましたわ! これはもう、式を挙げるしか!」
「落ち着けーーーーっっ!」
予想通りにハイテンションになったあやかの頭を、素早く後ろに現れた人物がどこからか出したハリセンで叩き付ける。
スパーンっ、という気持ちのいい音が教室へと響き渡った。
「ア、アアアアアアアアスナさん! 一体何をしますの!? ……はっ!?
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